2023-04-10

約3年ぶりに「会場参加型」の研修を開催しました

先週、約3年ぶりに会場参加型のコミュニケーション研修を実施しました。

コロナ過の3年間は、オンライン開催や会場とオンライン混在型のハイブリッド開催が中心でした。初期の頃は、オンラインの操作・運営やプログラム内容など手探りの状態でしたが、次第に工夫を重ね、オンライン研修でもそれなりの成果を得ることができるようになっていました。

また、会場への移動時間を必要としないため、受講者が参加しやすくなったり、1回あたりの参加者数を増やすことができたりと、オンラインならではのメリットもありました。

Dsc_0730-002_20230410131101 しかし、やはり全員が会場に集まって行う研修はいいですね。なによりも、私自身が参加者の反応を「体感」できることがいかに大切かを再確認しました。

また、研修中だけではなく休憩中にも受講生と意見交換できたことで、それらの内容を講義にフィードバックしてプログラム内容の充実を図ることもできました。

さらには、私と受講者のコミュニケーションが活性化されたためか、「こんなに多くの質問が出たことはない」と研修主催者が驚くくらい受講生からの質問があり、研修講師としても大変やりがいを感じました。

参加された皆様も対面でのコミュニケーション研修を求めていたのだな、と強く実感しました。会場参加型研修の開催に改めて感謝いたします。

2022-11-05

『すぐ分かるコーチングハンドブック』が電子書籍になりました

2013年から書籍として発売していた『すぐ分かる コーチングハンドブック』が電子書籍になりました。

Photo_20221105113301 本書は㈱商業界から出版されていましたが、20204月に㈱商業界が会社を清算したため、出版できない状態にありました。しかし、㈱ディスカヴァー・トゥエンティワンから電子書籍(ディスカヴァー℮book選書)として発売されました。
「ディスカヴァーebook選書」については、㈱ディスカヴァー・トゥエンティワンのホームページで次のように紹介されています。

「良質なコンテンツを電子化し、読者のみなさまがいつでもどこでも好きな本を読める」ようにすることを目指しています。過去に出版されたもののうち、電子化されていない作品を電子化して読者にお届けいたします。読者のみなさまにぴったりの1冊に出会える環境を整えられますよう、少しずつラインナップを拡充してまいります。

「良質なコンテンツ」として選んでいただいたことに感謝すると同時に、本書の内容が「年数が経ってもスタッフ育成の上で価値あるものだ」と認めていただいたことを大変うれしく感じています。

今回の電子書籍化を機会に、より一層読者や研修受講者のニーズの変化に適応した伝え方の工夫をしていきたいと思います。

なお、Amazonの他、下記のサイトでも購入が可能です。

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Kindle・コミックシーモア・dブック・ひかりTVブック・DMM.com・紀伊國屋kinoppy COCORO BOOKShonto BOOK☆WALKER ・ブックライブ ・ブックパス ・Reader Store U-NEXT ・楽天Kobo ebookjapan・漫画全巻ドットコム ・パピレス ・セブンネットショッピング・ ヨドバシ.com

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2022-07-06

『サミット総選挙2022』のチラシが面白い!

参議院選挙の投票日が週末に迫り、街中では候補名を連呼する選挙カーの存在が目立つようになりました。またテレビでも連日、候補者の街頭演説の様子がニュースで紹介されたり、経歴・政見放送の特番が組まれたりして、国民の選挙への関心が高まりつつあります。

そんな世相の中、「選挙の候補者一覧?」と間違いそうな食品スーパーのチラシが入ってきて驚きました。

Dsc_05942 この企画は『サミット総選挙2022』というタイトルで、首都圏を中心に店舗展開している食品スーパーのサミットが実施しているもの。「サミットでしか買えない商品総選挙」「惣菜総選挙」「ベーカリー総選挙」の3部門構成になっています。

チラシの中では、それぞれの部門バイヤーが「サミットたこ焼きの超特価販売」「サーモンとマグロ寿司ネタの1.5倍増量」「1128円のベーグルを4個298円で販売」などの公約を掲げ、来店者の投票(インターネット上の投票も可)によって各部門で一番多く票を獲得したバイヤーの公約を実施するというものです。

食品スーパーのチラシというと、特売の商品価格を前面に打ち出した価格訴求型のものがほとんどで、どのチェーンのチラシも似たり寄ったりのため面白味がありません。しかし、このチラシは思わず笑ってしまうと同時に、全バイヤーの「公約」を読んでみたくなる魅力があります。

最近ではあらゆるものが値上がりして買い物が苦痛にさえ感じられる人も多いと思いますが、食品スーパーでも企画次第で買い物の「楽しさ」「面白さ」、さらには自社商品の魅力を伝えられることを再認識しました。

2022-06-04

「心理的安全性」と「コミュニケーション環境を整える」との関係性

私が実施しているコーチング研修では、プログラムの冒頭で「コミュニケーション環境を整える」ことの大切さを話しています。


「コミュニケーション環境を整える」とは、相手の話を聞いて受けとめたり、日頃の言動をほめたり認めたりすることで、相手が安心して会話ができる信頼関係を作ることを意味しています。また、研修参加者がより理解しやすいように、次のようなイラストを使いながら説明しています。

Photo_20220604140701 いま、あなたと部下が目的地に車で向かっているとします。しかし、目的地に向かう道路は舗装されていないデコボコ道です。こんな道を目的地に向かい、スピードを出して進んだらどうなるでしょう。車はガタガタと大きな音を立てて揺れ、部下と打ち合わせをしようと思っても、お互いの言葉は騒音にかき消され、うまく伝わらないでしょう。

こんな状態が続けば、お互いにイライラしてストレスがたまります。また、そのような道を走っていてはスピードを出せず、なかなか目的地に到達することもできません。つまり、お互いがんばっている割には目標達成や課題解決が進まないということです。

Photo_20220604140801 では、このデコボコ道が舗装道路だったらどうでしょう。車の振動は少なく、会話もスムーズに進み、スピードも出せるため目的地に早く到達できるはずです。つまり、「コミュニケーション環境を整える」ということは、「デコボコ道を舗装する」ことと同じなのです。

最近、人材育成やより良い職場環境づくりへの取り組みのひとつとして、『心理的安全性』というキーワードを見かけることが多くなりました。

『心理的安全性』とは、「組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言できる状態」とされています。私が提唱している「コミュニケーション環境を整える」とは、まさに心理的安全性がある状態と同じではないかと思います。

今後はコーチング研修の中で、心理的安全性のある職場を作るためにも、「聞く」「ほめ・認める」ことや「問いかける」ことがいかに大切かを伝え、より良い職場環境づくりと組織の生産性向上に貢献していきたいと思います。

2022-03-12

『フランチャイズ本部構築ガイドブック』の新版が発売されました!

私が所属している東京都中小企業診断士協会のフランチャイズ研究会(※)から『フランチャイズ本部構築ガイドブック(新版)』が発売になりました。

Fc_20220311180001本書は、フランチャイズ本部立ち上げ、フランチャイズ展開する際に必ず解決しておかなければならない課題を体系的かつ分かりやすくまとめてあります。また、理解を促進するために、可能な限り図表・チャートを用い、ビジュアルな内容になっています。なお、本書は多くの方にご購読いただいた旧版を9年ぶりに全面改訂したものです。

私は執筆者の一人として「第3章:本部構築・展開編」の下記部分を担当しました。

3.加盟契約後の支援体制
(1)加盟社に対する教育の内容・方法(開店前・開店後)
(2)スーパーバイジングの実践ポイント
(3)マーケティング支援
(4)新商品・新サービスの開発と導入
(5)本部機能のブラッシュアップ

これからフランチャイズ本部の立ち上げを計画している方や、現在の本部機能をブラッシュアップしたいと考えている方にお薦めの一冊です。

ぜひ、本書を活用して加盟店と利用者から信頼・支持されるフランチャイズ本部を構築してください。

フランチャイズ研究会
東京都中小企業診断士協会に所属する中小企業診断士による研究会、国内のほぼすべてのフランチャイズ 関連展示会へのブース出展や年1 回の本部訪問を行い、フランチャイズ本部構築などのコンサルティング業務も行っています。

2021-12-28

安心して働ける職場環境を作るには「人間関係」が一番大切!

昨日、総務省が発表した『地方公務員のメンタルヘルス不調による休務者及び対策の状況』~令和2年度メンタルヘルス対策に係るアンケート調査の概要~」を見る機会がありました。

Photo_20211228152901 その内容を詳しく見ると、精神疾患などで1週間以上休んだ職員(休務者)の休職理由の1位は「職場の人間関係(上司・同僚・部下)」で60.7%。2位が「業務内容の難しさ」で42.8%、3位が「本人の性格」で30.9%となっており、「職場の人間関係」がダントツの1位で大きなストレス要因になっていることが分かります。

新型コロナウイルス感染症に関わる業務の増加で、県や市区町村で働く職員の仕事量は増えると同時に複雑化し、精神的負担も大きくなっていることは想定していましたが、1位が「職場の人間関係」であることは意外でした。

なぜなら、私は業務量の増加や複雑化、「職場外の者との人間関係(住民、民間企業、国・他の地方公共団体等)」が主なストレス要因になっているだろうと考えていたからです。

ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で職員同士のコミュニケーション機会が不足していることが「職場の人間関係」の悪化につながっていることも考えられます。

来年は従業員が安心して働ける職場環境を作るために、いかに「職場の人間関係」を改善していくかが管理職者には問われる年になりそうです。

2021-11-21

オンライン研修のメリットに注目する企業が増加中!

Photo_20211121182301 昨年からのコロナ感染拡大の影響を受け、いままで研修の依頼を受けていた企業のほとんどが会場集合型の研修を中止しています。しかし、最近になって「オンラインで研修を再開したい」という相談が増えています。

「オンラインでは会場参加型のような成果が得られないのではないか」と考え、開催を見送っていた企業が多かったのですが、テスト的に開催したところ参加者からの評価が想定以上に良かったり、研修担当者の運営上の懸念が解消されたりしたことがオンライン研修の増加に関係しているようです。

そこで参加者や研修担当者に聞いたオンライン研修のメリットをいくつか紹介します。

1.研修に参加しやすくなった【参加者の声】
全国または広域に店舗展開をしている企業では本社会議室等で研修をすることが多いため、遠隔地の管理職者は会場までの移動時間や前泊などの負担が大きく、参加をためらうことが多かった。しかし、オンラインだとその負担が解消されて参加しやすい。また、午後からの半日研修であれば、営業で移動中の車内からでも参加できる。

2.いままで参加できなかった人が参加できるようになった【研修担当者の声】
「家族のことを考えると前泊して参加することは難しかったが、オンラインだと参加が可能になる」と主婦の管理職者に喜ばれた。

3.さまざまな参加者と意見交換ができる【参加者の声】
2~4人の意見交換(ブレイクアウトルーム)の機会が頻繁にあり、そのたびに異なる参加者と情報交換できるのでとても勉強になる。 

4.日程が調整しやすい【研修担当者の声】
オンラインだと会場を予約する必要がない。また、外部講師を依頼する場合、前泊や移動時間の必要がないため講師とのスケジュールを調整しやすくなった。

5.研修の開催費用が少なくて済む【研修担当者の声】
参加者の交通費・宿泊費・出張費、さらには会場費などが必要ないため、研修の開催費用総額を減らすことが可能になり、開催回数を増やすことができるようになった。

他にも、「社員がオンライン研修に参加することで、社内の勉強会やミーティングでも会議システムの活用が進み生産性が高まった」という声もありました。

もちろん、会場集合型の研修と比較するとオンライン研修には不足する部分が多々あります。しかし、これからは上記のようなメリットに目を向け、会場型とオンライン型を上手に組み合わせて活用していくことが必要な時代なのだと思います。

2021-08-26

「スタッフのやる気を引き出す法則」が電子書籍になりました!

Photo_202108261700012009年から書籍として発売されていた『スタッフのやる気を引き出す法則』が電子書籍なりました。

本書は㈱商業界から出版されていましたが、2020年4月に㈱商業界が会社を清算したため出版できない状態にありました。しかし、㈱商業界の元編集者のご尽力により㈱ディスカバー・トゥエンティワンから電子書籍(ディスカヴァー℮book選書)として発売されました。

「ディスカヴァーebook選書」については㈱ディスカバー・トゥエンティワンのホームページで次のように紹介されています。

「良質なコンテンツを電子化し、読者のみなさまがいつでもどこでも好きな本を読める」ようにすることを目指しています。過去に出版されたもののうち、電子化されていない作品を電子化して読者にお届けいたします。読者のみなさまにぴったりの1冊に出会える環境を整えられますよう、少しずつラインナップを拡充してまいります。

「良質なコンテンツ」として選んでいただいたことに感謝すると同時に、本書の内容が「年数が経ってもスタッフ育成の上で価値あるものだ」と認めていただいたことを大変うれしく感じています。

今回の電子書籍化を機会に、より一層読者や研修受講者のニーズの変化に適応した伝え方の工夫をしていきたいと思います。

 

なお、Amazonの他、下記のサイトでも購入が可能です。

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Kindle・コミックシーモア・dブック・ひかりTVブック・DMM.com・紀伊國屋kinoppy・ COCORO BOOKS・honto・ BOOK☆WALKER ・ブックライブ ・ブックパス ・Reader Store ・U-NEXT ・楽天Kobo ・ebookjapan・ 漫画全巻ドットコム ・パピレス ・セブンネットショッピング・ ヨドバシ.com

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2021-05-29

「2021年夏ギフト」は家族揃っての食事需要が狙い目!

2021 先週、近所のセブンイレブンに買い物に行くと、店内のパンレット立てに夏ギフトのカタログがありました。

「夏ギフト」=「御中元」というイメージの私としては、スタート時期がずいぶん早いなと思ってしまいます。しかし、最近では御中元という「贈答品(おくりもの)」ニーズよりも、自分自身が楽しむ「おとりよせ」ニーズの割合が高くなっているため、予約開始時期が早まっているようです。

また、今年は新型コロナウイルスの影響で外食をする機会が減っているため、自宅で楽しむこと(おとりよせ)をアピールした方が予約は取りやすくなるかも知れません。

東京ガスが3年に1回実施している『生活定点観測レポート 2020度版』を見ると、「毎日家族揃って夕食を食べる人」の割合は1990年の24.4%から年々増加して2017年には34.5%になりました。さらに、2020年には42.6%と増加幅が大きくなっています。

これは、外出自粛にともなう外食機会の減少や、在宅勤務が広がり時間的な余裕が生まれたことで家族揃って自宅で食事をする機会が増えていることが要因だと考えられます。

ワクチン接種が思うように進まず変異ウイルスの感染が拡大している現状では、今年の夏も自由に外食や旅行を楽しむことは難しいでしょう。

せっかく家族が揃って食事をする機会が増えたのですから、この機会を「夏ギフト」の購入に結びつけてはいかがでしょうか。

日本列島にはその土地ならではの食材が豊富にあり、食文化にも多様性があります。それらを「家族で楽しみながら、その土地に想いをはせることをアピールする」というスタンスにすれば、お客様にも夏ギフトをお薦めしやすくなるのではないでしょうか。

2021-03-20

コンビニ本部の出展が消えた! 「フランチャイズ・ショー2021」

Fc_20210320124101 昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったフランチャイズ・ショーですが、今年は万全の感染対策をした上で開催となりました。

ただ、コロナ禍の影響で出展社数が少なかったことと、感染対策で例年3日間の開催期間を4日間にして1日当たりの入場者数を制限したため、例年と比較して閑散とした雰囲気のフランチャイズ・ショー2021」になりました。

その中でも、私が特に注目したのはコンビニ本部の出展が全くなかったことです!

例年だと、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの大手3社を含め、ミニストップやデイリーヤマザキなど合計4社ぐらいは出展がありました。フランチャイズ・ショーは今回で38回目になりますがコンビニ本部の出展がなかったのは初めてだと思います。

一昨年の24時間営業問題から始まったコンビニ本部と既存加盟店の関係見直しは各本部にとって最優先事項であり、尚かつコロナ禍という新たな問題も発生したため新規出店どころではないのが各社の現状なのでしょう。

特に、緊急事態宣言が発出されていた地域の加盟店では、客単価は上がったものの客数が大幅に減少して売上減となり苦しい経営状態が続いています。

このような時こそ、本部は加盟店への支援を手厚くしてコロナ過を乗り越え、フランチャイズビジネスの根幹である「本部と加盟店の信頼関係」を再構築する機会してもらいたいと思います。

 

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