メタボリック症候群とコンビニ弁当
最近、「メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)」という言葉を新聞や雑誌、さらにはテレビなどでよく見聞きするようになりました。
新聞に掲載されている内容を見ると、
「『メタボリック症候群』とは腹回りが男性で85cm以上、女性の場合は90cm以上で、かつ高血圧、高血糖、高脂血症の2つ以上に該当する人を指す。1つでも該当すれば予備軍となる。各項目の数値が極端に悪くなくても、重複することで心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などの生活習慣病になる危険性は高まる。厚生労働省は同症候群の有病者と予備軍は40歳以上で男性の2人に1人、女性の5人に1人と推計している」とあります。
つい先日、自分の場合はどうなのだろうと春に受けた人間ドックの結果を見てみました。ほとんどの項目は判定評価Aランクと問題なかったのですが、総コレステロール値と中性脂肪値は正常参考値を大きくオーバーしており、高脂血症と判断されていました。
しかし、普段購入しているスラックスのウエストサイズは76cmなので、メタボリック症候群の85cm以上という基準には関係ない。1つしか当てはまらないから大丈夫だと思っていました。
ところが、「CT計測法による内臓脂肪量測定結果」を見てビックリ!
「あなたの肥満度・脂肪分布診断」のコメントに、「あなたのウエスト(おへその位置)周りは86.8cmです」と書いてあるのです(内臓脂肪量は正常でした)。
ということで、医学的にいうところの“腹回り“と“高脂血症”で私はめでたくメタボリック症候群の仲間入りということになってしまいました。
「食事に気をつけなくてはいけないよなぁ」と問題意識を持ち始めていた時、あるニュース番組が目にとまりました。
その番組はメタボリック症候群をテーマとしたもので、昼食に食べるコンビニ弁当を変えたところ、数ヶ月で7キロ体重が減ったという中年のサラリーマンが紹介されていました。
その弁当とはナチュラルローソンの「6マス弁当」です。
そこで、さっそく私も近所のナチュラルローソンに行ってみました。
その6マス弁当には、“お腹ぽってり”タイプの「りんご型」、“下半身どっしり”の「洋ナシ型」、さらに“太るとやせにくい”「バナナ型」と3種類ありました。
なるほど、自分の体型に応じて食べる弁当の種類が異なるわけですね。
私が選んだのは「バナナ型」の6マス弁当、内容は「煮物と和風豆腐ハンバーグのお弁当」です。価格は530円、カロリーは351キロカロリー。
「ボリュームないなぁ~、これひとつで足りるかなぁ」と不安を覚えつつの購入。
食べようと思い弁当上部商品紹介ラベルを見ると、6マスに分かれている御飯とおかずの食べる順番が書かれていました。
さらに、「1~6の順によく噛んで食べてみましょう」と注意書きもありました。
「えっ、食べる順番まで決められているの?」と思いましたが、注意書きに従いながら順番に食べてみました。
①ひじき煮とレンコン入りきんぴらゴボウ
②黒豆、ふき、がんもの煮つけ
③黒豆入りご飯
④とうふハンバーグ(ブロッコリー添え)と鮭焼き
⑤炊き合わせ(かぼちゃ、里芋、いんげん、椎茸、枝豆)
⑥玄米入りご飯
なるほどいきなりご飯を食べるのではなく、まずは野菜を食べてから御飯なんですね。それも良く噛みながら(野菜類は20回、ご飯は30回噛んでみました)。
この食べ方とよく噛むというのは大きなポイントです。
人が満腹感を感じるのは胃ではなく、頭ですからね。
おかげで私も最初のイメージとは違い、結構満足する昼食を取ることができました。
次回はぜひ「りんご型」「洋ナシ型」も食べてみたいと思います。
最初にも紹介したように、メタボリック症候群の有病者と予備軍は40歳以上で男性の2人に1人だといいます。ということは、私のようにコンビニで昼食を買おうとした際、困っている中高年男性はたくさんいるということです。
コンビニ各社の商品開発担当の方には、このような隠れたニーズ(ウォンツ)を満たす商品、それもこの6マス弁当のようにわかりやすい商品をより多く開発していただきたいと思います。