エドウィン デニム ギャラクシー
20代の頃はいつもジーンズ(昔はGパン、いまデニム)をはいていたのですが、就職してしばらく経った頃から綿パンをはく機会が多くなり、ジーンズとはすっかり疎遠になっていました。
しかし、最近では中高年向けに、ジャケットと合わせることのできる色合いやシルエットの商品も多く発売され、百貨店の売り場でもすすめられる機会が増えました。また、綿パンよりジーンズの方が若々しく、ちょっとオシャレな雰囲気も出せるかなと思い、ここ1~2年はジーンズをはく機会が増えました。
高校時代、初めて買ったジーンズが「EDWIN」製でした。
そのEDWINが会社設立40周年の記念事業として、創業の地:日暮里(東京・荒川)に「エドウィン デニム ギャラクシー」という同社最大の売り場を持つ店舗をオープンしたというので、さっそく行ってきました。
店内に入ってまず驚いたのは、売り場の広さとデザインです(画像参照)。店舗面積はワンフロアで約350坪、ちょっとした食品スーパー並みの広さです。
売り場はメンズ、レディース、キッズごとに分かれており、キッズ売り場にはレゴブロックで遊ぶスペースも用意されていて、子供を飽きさせない工夫と楽しさが演出されています。
また、メンズ売り場の一角には「ブルーギャラリー」という大人のための装いを提案するコーナーがあり、少しお腹の出たウエストでもスッキリ見せることのできる美脚シルエットや、シックな雰囲気を演出するジーンズなど、スラックス派でもチャレンジしたくなるようなフルコーディネイトが演出されていました。
そして、何といっても「エドウィン デニム ギャラクシー」の特徴は、その場でジーンズを客の好みに加工するサービスです。
①ジーンズの好きな場所に絵型をプリントする
②ステッチでリメイク加工したり、わざと穴をあけたジーンズをリペア加工する
③レザーラベルにオリジナルの文字を刺繍する
④ポケットの縁にスタッズ(鋲)を打ち込んだり、ラインストーンをプリントする
などがありますが、一番人気は④のポケットの縁につけるハート形やひし形の鋲打ち。1個105円からと手軽に試すことができるので、人気が高いようです。また、ラインストーンのプリントも女性には人気のようです。ちょうど私が行った時も、年配のご夫婦(60歳くらい)が注文したスワロフスキー転写のできあがりを待っていました。
また、人気の秘密は「デニム工房」にあるようです(日経MJ:2008.7.16より)。
店の真ん中にある「デニム工房」に、補修用やステッチ用ミシン、リベット機など工場の一部機能を持ち込んだ。大半は即日、ミシンで縫いつけ穴をふさいだように見せるリメーク加工などでも最大3日間で客は頼んだ商品を受け取れる。
人気の一因は、注文を受けた店員がそのまま加工を受け持つ点にある。客のこだわりを加工に反映しやすいからだ。利用者の満足度が高く、何度も店に来てもらえるようになりやすいほか、店員の接客や加工の技術の向上につながる利点もある。
なるほど、この工房(画像参照)には2つの利点があるようです。
まず、1つ目はお客様から「作業者が見える」ということ。自分のジーンズを誰がどのように加工するのか、これが見えたら安心感と信頼感が増しますね。
まるでスーパーの野菜などに生産履歴が生産者の顔写真入りで紹介されているようなものです。
2つ目は店員のモチベーションが上がるということ。
このような加工作業の場合、通常は工場や店舗裏の作業場で行われるため、作業者とお客様が接する機会はめったにありません。しかし、エドウィン デニム ギャラクシーでは作業者がお客様の要望を直接聞いたり、お客様が作業状況を見ることができるので、作業者の加工に対する意識(自尊心)が高まり、技術の向上意欲を駆り立てているようです。
【豆知識】
DENIM(デニム)のアルファベット5文字を自由に並べ換えるとEDWINという5文字を創ることができます。新しい発想、自由な発想で、ジーンズの可能性を切り開いていく『ものづくり』のスピリットがEDWINの名に込められています。