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2008-10-22

電子マネーの発行枚数が1億枚突破!

Suica(スイカ)・・・6,740円
Edy(エディ)・・・3,420円
nanaco(ナナコ)・・・2,580円

現在、私の携帯電話に入っている電子マネーの残高です。
エディは以前、全日空のマイレージカードと一緒になっていました。また、スイカもカード式を持っていましたが、1年半ほど前、いまの携帯電話(FOMA-SH903ⅰ)に変えてからモバイル(携帯電話利用)にまとめました。

昨日、都内のある出版社へ執筆打ち合わせのために出かけました。

まず、自宅となりのサンクスでガムとのどアメを購入・・・支払いは「エディ

最寄りのJR駅から東京駅へ・・・運賃は「スイカ」で支払い

打ち合わせは午後なので書店で参考図書を物色して購入・・・支払いは「スイカ

昼食はひとりで新丸ビルのレストラン街へ
以前から行ってみたいと思っていた「蒸し料理」専門店に入り、ランチメニュープラス野菜の蒸し物を注文。とてもヘルシーで満足。現金で支払おうと思いましたが、レジに「この店でSuica使えます」というシールが貼ってあったので・・・支払いは「スイカ

のち、地下鉄に乗って出版社へ・・・パスモは持っていないため、支払いは「スイカ

打ち合わせ後はまた地下鉄へ・・・支払いは「スイカ

自宅の最寄り駅で下車、自宅に向かう途中のセブンイレブンでお菓子とビールを購入
  
・・・支払いは「ナナコ

なんと、自宅を出てから戻るまで、1回も財布を出すことなく支払いは7回とも全て電子マネー。最近はこのような日が週に何日かあります。

2008年9月24日(水)の日経MJ:「eリテール特集」によると、
前払い式と後払い式を合わせた主要9規格の電子マネーの延べ会員数は6月末に約1億22万人になり、1億人の大台に乗った。前年同月末比52%増だった。
2001年11月にビットワレットが日本で初めて本格的な電子マネー「Edy」の発行を始めてからおよそ6年8ヵ月で利用者数は延べ1億人に達し、電子マネーは急速に生活の中に浸透してきた。野村総合研究所は「近い将来に2億人を突破する可能性がある」との見方を示している。

とあります。

最近では、電子マネーの利用できる場所が増え、ますます便利になってきていますが、この利便性を享受しているのは利用者だけではありません。
店舗側には決済から入金までのタイムラグが発生するので資金繰りに若干のデメリットが生じるものの、オペレーション上には大きなメリットがあります。
その代表的なものは以下の3つです。

①レジの会計時間が短縮できる
電子マネーだと、「お客様からお金を預かる」「つり銭を渡す」という接客プロセスが介在しないため、会計時間を短縮することができます。その結果、朝の通勤時や昼食時などお待たせする時間が少なくなり、お客様の満足度もアップします。

②レジ点検時間が短縮できる
スーパー、コンビニ、飲食店では、シフト交替時などに1日数回レジ点検をしますが、この時にレジ内に現金がたくさんあると集計時間が余分にかかります。その点、電子マネーの利用が増えると、数える金銭量が少なくなるためレジ点検時間が短く済み、その分ほかの業務ができるので生産性の向上につながります。

③防犯対策になる
特に深夜時間帯のコンビニでは、防犯上できるだけレジに現金を置かないようにしています。しかし、あまり少なすぎると釣銭が不足し、営業に支障をきたすこともあります。しかし、電子マネーの利用が増えると、余分な釣銭を用意しなくても済むので防犯対策にもつながります。

今後、ますます電子マネーの利用できる場所が増えることはありがたいのですが、モバイルに利用先を集中していると紛失した時の被害額が大きくなりそうです。
この点は、入金をこまめに行いリスクを軽減する自己防衛策が必要なようです。

2008-10-06

男性に人気の「社会科見学」ツアー

Photo 最近、調べ物をするため国立国会図書館(東京:千代田区永田町)に出かける機会が増えています。最寄りの営団地下鉄丸の内線「国会議事堂前」駅で電車を降り、議事堂の前を通り、図書館に向かうのがいつものルートです。
そこでよく見かけるのは、バスから降りてくる社会科見学の小学生たちです。

しかし、今年に入り、少し様子が変わってきました。
地下鉄の階段を登り地上に出ると、団体旅行の旗を持ったツアーコンダクターが、団塊世代以上の男性とその奥さんと思われるグループに見学のポイントなどを説明している姿を頻繁に見かけるようになりました。

その時は、「団塊世代が退職したことで、このようなところまでツアーが組まれているんだなぁ」と思う程度であまり深く考えなかったのですが、日経記事「団塊 今こそ『社会科見学』」(時間に余裕、好奇心満たす)を読み、男性のコミュニケーション上の特性にマッチングした画期的なツアーだったことに気づきました。

与野党の攻防が続く国会議事堂や大手企業の工場、旧財閥の邸宅などの“名所”を巡るツアーに参加する人が目立っている。日帰りなら料金は1万円前後。拘束時間が短く、煩わしい見学手続きも省けるとあって、売り切れる商品が相次ぐ。ツアーでは珍しく、利用者の過半が男性。時間に余裕がある団塊世代を中心に、手軽に知的好奇心を満たそうというニーズが膨らんでいる。
【日本経済新聞、2008年10月3日(金)朝刊より】

また、記事の中では参加者の声として、
夫婦旅行も嫌がる出不精の夫なのに、新聞広告を見て珍しく興味を示した
昨年退職したばかりの夫は、日本史が好きで、政治や裁判の舞台を見たがっていた
などと紹介されていました。

アメリカの言語学者:デボラ・タネンは、
会話は男性にとって情報のやり取り、女性にとっては心のやり取りである
ということを言いました。

つまり、多くの女性は、友人同士でおしゃべりをしたり旅行をしたりする時の目的が「心=気持ちのやり取り」なのです。そのため、明確な旅行の目的やテーマが無くても、友人や同じツアーの参加者と一緒にいる時間や空間を会話を通して楽しむことができるのです。

これに対して、多くの男性はコミュニケーションの目的が「情報(知識)のやり取り」であるため、明確な目的やテーマが無い旅行や団体行動を苦手として敬遠していたのでしょう。

しかし、興味のある政治や裁判の舞台、さらには自動車やビール工場の裏側などが見られ情報が得られるとなれば、奥さんやツアーの参加者との会話も苦痛ではなくなり、積極的に参加するようになったのでしょう。その証拠に、ツアーコンダクターの「1人で参加する男性も目立った」という声も紹介されていました。

この男性特有のコミュニケーション上の特性を、売り場作りに活かすことを考えてみてはいかがでしょうか?

先日、大手スーパーへ買い物に行き、時間が空いたため酒売り場を眺めていたのですが、単に商品を陳列しているだけで「情報」に乏しい、男性にとって魅力に欠ける売り場でした。そのため、購買意欲は刺激されることなく、買い物に付き合うこと自体が苦痛に感じられてしまいました。

もう少しその店独自のこだわりの商品やグッズを品揃えし、その「情報」を男性向けに発信すれば、退屈な買い物の待ち時間も緩和され、客単価アップにつながる可能性も出てくるのではないでしょうか。

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