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2009-07-19

「立ち食いそば店」に学ぶ売上アップ策

Photo 前回は、この不景気な経済状況の中、売上を伸ばしている「餃子の王将」について書きましたが、「立ち食いそば」も元気な外食業のひとつではないでしょうか。
最近、立ち食いそば店の客の入り具合を観察していて、コンビニやスーパーの弁当・ 麺類など、ランチ需要の品揃えに活かせるヒントがあるのではないかと思いました。

ところで、「立ち食いそば屋」は利用していますか?
私は昔、コンビニ本部で担当店を巡回する仕事をしていたため、週3回以上は街道沿いの立ち食いそば店を利用していました。その後、独立してコンビニやレストランを経営するようになり、さすがに利用回数は減りましたが、それでも週1回は利用していました。
今でも、仕事の移動で時間がない時などは、駅前や駅ナカにある店をよく利用しています。最近では「立ち食いそば」と言いながら、イスとテーブルが用意されている店がほとんどで、ビールなどもあるため重宝しています。

では、この“和製ファースト・フード”とも言われる「立ち食いそば」はどの程度利用されているのでしょうか。
昨年2月に日経MJ(2008.2.13)が調査したデータを見ると、
■よく利用する=男性:16.5%、女性:2.3%
■たまに利用する=男性:45.5%、女性:21.4%
■あまり利用しない=男性:26.2%、女性:32.0%
■利用しない=男性:11.8%、女性:44.3%
《調査対象者=男性:1,095人、女性:1,087人》

この調査は昨年の2月時点で景気もまだまだ良かった時です。
「よく利用する」と「たまに利用する」で男性合計は62.0%ですが、現在調査をしたら80%を超えているかも知れませんね。半年ほど前に、立ち食いそば店3店を経営している知人に話を聞いたら、リーマンショック以来売上が大きく伸びていると話していました。

Photo_2 また、最近、近隣の駅前にある立ち食いそば店を観察していると、ひと月の間にも客の入り具合に特徴的な変化が見られます。
まず、サラリーマンの多くが給料日前で苦しんでいる20日~24日の平日・12時頃に行くと、店の外まで食券を買い求めている人が並んでいます。「天ぷらうどん」を食べても350円~380円程度。ミニカレーなどのセット物にしても500円以内で済むような昼食は、この時期のサラリーマンにとっては大きな魅力なのだと思います。

しかし、25日~月末の同じ曜日・時間に行ってみると、その様子は大きく変わります。 食券を買い求めている列がないどころか、店内もガラガラということがよくあります。 この変化は、サラリーマンの懐具合と昼食に求めるニーズの変化を如実に現していますが、平日のランチ需要の多い立地のコンビニやスーパーはどうでしょう。

弁当や麺類の『品揃え価格帯』を給料日前後で変化させ、アピールすることができれば、給料日前の機会ロス(来店減少)と給料日後の機会ロス(客単価アップ)の両方を減らすことができるはずです。
しかし、そのような取組みもせずに、「売れない」とあきらめている店があまりに多いのではないでしょうか。

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