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2009-11-22

シニア層の消費意欲を喚起しよう!

Photo 私が入会しているスポーツジムには大変珍しいものがあります。それは、ジムの利用回数を掲示する「トレーニング回数ボード(写真)」です。
まるで、剣道や柔道の道場に掲げられている有段者の木札のようだと思いませんか。
また、その回数を見ると驚きます。最高回数位の2名は、なんと!「7200回」です。このジムは月に2回の定休日があり、年始に3日間休館しているので、毎日ジムに通ったとしても7200回を達成するためには21.3年かかる計算になります。下位クラスの1000回であっても、週3回のジム通いでは6.4年以上かかることになります。

実はこのジム、かなり昔からあるのですが、最近は特に中高年齢者の利用が増えており、「仕事を引退したあとの余暇をジムで過ごしている」人達が相当いるようです。私がよく行く夕方の時間帯に限定すると、利用している約8割は私よりも年齢が上の人達です。中には、午前中からお弁当持参で来館し、夕方にはジャグジーとサウナに入り風呂も済ませて帰宅するというお年寄りまでいます。いまや、このスポーツジムの経営はシニア層の利用なくして、成り立たない状況です。
[シニア層=60歳以上と仮定]

生活関連消費に目を向けると、このような状況はスポーツジムばかりではありません。過去10年間で国内市場が2割弱縮んだといわれる眼鏡市場でも老眼鏡の需要が増加し、売上の5割を超えようとしています。そういえば、私もここ3年間で老眼鏡を2度作りました。
また、紙おむつ市場も2008年度には大人用が1500億円と乳幼児用と並び、今後はさらに増加するといわれています。さらに、売上不振の携帯電話機で異例のヒットとなっているのが、機能を絞ったNTTドコモの「らくらくホン」です。99年の発売以来シニア層中心に売れており、今春までの販売台数は1500万台を超えました。
このようなシニア層需要の生活関連消費を挙げればまだまだたくさん出てくるはずです。しかし、GMS・スーパーやコンビニの売場対応はどうでしょうか。

買い物カゴの軽量化、通路幅の拡大、値札に大きな文字の活用、少量パックの拡充など、ハード面の対応は進んでいるようです。しかし、多くの店が商品は多少変化させているものの、平日の午前中行っても、夜8時ごろ行っても、週末に行っても同じような売場展開で客層の変化に合わせた“売場の演出(ソフト面の対応)”が不足しているのが現状です。

今後は、シニア層にとって買い物は日常の楽しみのひとつであることを十分理解し、「買い物の楽しさ」や売場からの「新たな発見」を演出する仕掛け・仕組み作りがますます重要になってくるのではないかと思います。

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