« 「農産物直売所」を支持する消費者が増加中! | トップページ | POP作成に役立つ「擬音語」の活用 »

2010-05-16

「フランチャイズ店戦略」と「直営店戦略」、どちらが有利?

400 2010年4月26日号の日経ビジネスの特集は「勝つための撤退」(マクドナルド400店閉店の勝算)でした。

日本マクドナルドホールディングスCEO(最高経営責任者)・原田泳幸氏は2月の決算説明会の席上で、「2010年内に、全店舗の1割に相当する433店舗を閉店する」という方針を説明し、会場がどよめいたと記事に書かれていました。しかし、この業績好調期の閉店は主に不採算店舗やマクドナルドが目指す店舗作りに対応できない物件などが対象になっており、前向きな閉店であると評価されているようです。

また、マクドナルドは財務体質の強化も積極的に進めています。その1つが、直営店のフランチャイズ(FC)化です。マクドナルドは数年前から直営店のFC化を積極的に進めており、2009年12月期末には全3715店の54%がFC店。ここ1年間でFC店比率は12ポイントも上昇しています。
将来的にこの比率は7割まで上げられる予定で、固定費比率が減少するため総資産経常利益率の改善につながります。

しかし、コンビニ業界ではマクドナルドと逆の戦略で好調な業績を上げているチェーンがあります。それは北海道を中心に出店している『セイコーマート』です。

北海道が地盤のコンビニエンスストア、セイコーマート(札幌市、丸谷智保社長)が業界全体の苦境を尻目に好調だ。増収は5期連続。食材や調味料にまでさかのぼり自ら生産する100円総菜や、割安なプライベートブランド(PB=自主企画)商品が、厳しい経済環境にある北海道で消費者の心をつかむ。新店開発もグループ直営のみ。業界常識にとらわれない異色の経営で、新しいコンビニのかたちを作ろうとしている。(2010.5.14、日経MJ)

大手コンビニの直営店比率は約6%~12%程度ですが、セイコーマートの直営店比率は今年3月末時点で北海道の全店舗約970店の半数を占めています。当初は加盟店オーナーの高齢化や後継者不足の受け皿として直営店化を進めてきたようですが、現在はFCオーナーは新たに募集をせず、新規出店は全て直営にしているそうです。

確かに、直営の方が本部で把握する売れ筋情報などを品揃えに直接反映したり、費用がかかる改装や店舗の再配置をしたり、さらには従業員の教育を強化するなど、消費者ニーズ変化への対応力は強くなるでしょう。しかし、FCに比べ店舗運営効率が低下し、本部の財務体質は悪化することなります。

最近では大手コンビニが既存オーナーに複数店経営を勧め、セイコーマートとは逆に直営店を減らそうとしている動きもあります。

財務体質改善につながる「FC店化戦略」と徹底力・対応力につながる「直営店化戦略」、どちらに軍配が上がるのか、コンビニ業界・外食業界いずれも目が離せなくなりそうです。

« 「農産物直売所」を支持する消費者が増加中! | トップページ | POP作成に役立つ「擬音語」の活用 »