« 栄養調整食品は「食事」それとも「お菓子」? | トップページ | 「新入社員」「先輩社員」それぞれが気になる言動とは? »

2010-06-21

「変身する立ち食いそば屋」に学ぶ、売場作り

Photo 最近、東京メトロ日比谷線の神谷町駅で面白い光景を見かけました。それは、改札口から地上に向かう途中にある「立ち食いそば屋」の変身ぶりです。

初めてその立ち食いそば屋の前を通った時、入り口脇のお弁当のワゴン販売が目に入りました。しかし、その時は「最近では居酒屋でも昼はお弁当を売っているけど、立ち食いそば屋の弁当とは珍しいなあ」と思った程度で通り過ぎました(写真)。

その後、神谷町で一仕事終えた夕方、同じ店の前を通ると従業員がのれんや看板を入れ替えたり、そばの食券販売機を隠すような布を張ったりと、店頭の模様替えをしているのです。するとどうでしょう、あっという間に立ち食いそば屋のファザードが、立派な立ち飲み屋に変わってしまうではありませんか(写真)。

Photo_2 これはすばらしいなと思いました。
最近では、そば屋が夜は居酒屋営業をしている例は珍しくなくなりましたが、そのほとんどは店頭の営業告知やメニューを変えただけの営業です。しかし、立ち食いそば屋で「立ち飲み」というのは昼の延長(=仕事の延長)という感覚が強く、「仕事後の一杯で気分転換」という思いにはなれません。しかし、事例のようにファザードが全く別な店になっていれば、気分を切り替えて店に入ることができるのではないでしょうか。

では、同じ視点で見た時、コンビニやスーパーの売場はどうでしょうか。
昼は会社員のランチ需要で利用され、夕方から夜にかけては近隣の住人や帰宅途中の買い物で利用されているコンビニでも、昼でも夜でもお弁当類や惣菜類の取り扱いアイテムが同じ、陳列されている場所も同じ、異なるのは陳列されている量だけという店がほとんどです。

また、スーパーでも昼と夕方の惣菜・弁当・寿司類の取り扱いアイテムは若干の変化を持たせているものの、売場や販売体制(陳列皿やディスプレイなど)は同じという店がほとんどです。

これでは、昼食や夕食、または自宅で一杯という「消費シーン」のイメージをお客様にアピールすることができず、消費意欲を喚起できないのも当然かも知れませんね。

神谷町駅の立ち食いそば屋の事例から、スーパーやコンビニでも学ぶべき点は多いなと思いました。

« 栄養調整食品は「食事」それとも「お菓子」? | トップページ | 「新入社員」「先輩社員」それぞれが気になる言動とは? »