栄養調整食品は「食事」それとも「お菓子」?
写真にある栄養調整食品類は、いま我が家にあるものです。
カロリーメイトのメープル味・フルーツ味・ポテト味、ソイジョイのバナナ・プルーン・カカオオレンジ・ブルーベリーなど、常時このぐらいの種類は買い置きされています。食べるのは主に妻ですが、私も食欲のない朝などにカロリーメイトやソイジョイのバナナ味を食事代わりに食べることがあります。
私の感覚では、これらの栄養調整食品を食べる目的はあくまでも「食事代わり」ですが、最近では『クリーム玄米ブラン レモン』(アサヒフードアンドヘルスケア)のように、お菓子感覚で食べられている商品も増えているようです。
栄養調整食品を食べたことがある人は半数以上の60.6%。どんな目的で食べているかは「おやつとして」が61.7%と最も多く、次が「朝食代わりに」の33.7%だった。「残業の軽い食事として」(19.3%)や「昼食の代わりに」(16.3%)も目立った。
どんな利点を感じているかは「簡単な食事代わりになる」(65.2%)、「崩れがちな栄養バランスを保持できる」(40.1%)、「低コストで栄養補給ができる」(30.2%)が上位を占めた。食事と栄養摂取の手軽さが魅力とされているようだ。
(日本経済新聞社が5月7~9日に調査会社のマクロミルを通じて、インターネットで全国の消費者1000人に聞いた。)【2010.6.3 日本経済新聞】
この調査結果を見て、意外と多くの人が「おやつとして」栄養調整食品を食べていることに驚きました。しかし、主な販売店であるコンビニエンス・ストアでは、これらの商品をおやつとしてアピールしているのだろうかと疑問に思い、近隣のコンビニを10店舗回ってみました。
10店の内訳は、セブンイレブン:2店、ローソン:2店(1店はナチュラルローソン)、サークルKサンクス:3店、ファミリーマート:2店、ampm:1店です。
栄養調整食品が陳列されていた売り場は、
■雑貨売場などでサプリメントと一緒に陳列・・・4店
■加工食品売場でコーヒーなどと一緒に陳列・・・4店
■パン売り場とデザート什器に隣接して陳列・・・1店
■菓子売場に個包装のクッキー類と関連陳列・・・1店(ナチュラルローソン)
という状況でした。
購入目的が「おやつとして」という人が61.7%もいるのに、販売する側の視点はあくまでも食事や不足している栄養素の補給商品なのですね。このような消費者ニーズとのミスマッチが、コンビニの売上不振要因のひとつになっているということを再確認することができました。