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2010-10-31

コンビニ跡地に出店した『マルエツプチ』の実験店

10月28日(木)、『マルエツプチ』が店舗面積をさらに小さくした実験店(140㎡)をコンビニ跡地に出店したというので、早速視察に出かけてきました。

Photo 実験店:『マルエツプチ神田司町店』(写真)は東京都千代田区神田司町2のコンビニ「am/pm」跡地にありました。店は外堀通り交差点角にあるため前面道路の交通量はある程度ありますが、昼間は車を止めて買い物ができるような場所ではありません。しかし、周辺は小規模のオフィスビルや個人経営の飲食店が混在する立地で、古くから住んでいる人も多いようです。

店内はコンビニ跡の売場ということもあり、今までのマルエツプチ(都心店)から比べるとひと回り狭く感じます。しかし、島ゴンドラは3尺9本を取っているので、コンビニであれば大型店の部類に入ります。また、私が今まで見てきたマルエツプチとレイアウト的に異なっていたのは、入り口から店奥に向かうメイン通路の右側に青果、精肉、鮮魚(切り身パック中心)を、左側チルドケースには日配品をレイアウトしているところです。

この点についてはコンビニを意識した店作りからスーパーとしての「強み」である生鮮品をアピールし、買い物が不便な立地でコンビニとの差別化を図っていこうとする戦略の表れなので効果的なレイアウト変更だと思います。
しかし、運営面ではいくつか気になった点がありました。

まず、1つ目は接客です。
開店2日目ということもあり本部から応援の人がたくさん来ているのですが、「いらっしゃいませ」の声が出ていません。また、マルエツのネームプレートをつけた社員は買い物客と通路ですれ違っても挨拶をしていません。さらに、レジカウンターにいるスタッフの「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の声は小さく、開店2日目だというのに店全体に覇気がありません。
そして、極めつけはバックヤードから出てきた本部社員らしき年配の男性数人です。レジ待ちしている私と目が合ったにも関わらず、自分たちの会話優先で挨拶をしませんでした。

現在、コンビニではお客様とのコミュニケーションが重要視されています。特に高齢者との日常的な会話ができる店かどうかで、業績が左右されると言っても過言ではない時代です。そのようなコンビニとの競合環境への出店でありながら接客への取り組みは不十分なようです。

Photo_2 2つ目は弁当類の品揃えです。
平日の午前11時45分、昼ピーク前だというのに弁当や寿司類は欠品・品薄が目立っていました。オフィス街の昼ピークということを考えると女性の購入比率は高まります。そうなると量が少なくて単価の低いチラシ寿司(写真:398円)やにぎり寿司などはコンビニとの差別化商品になると思うのですが、そのようなニーズへの対応は図られていないようです。

3つ目は時間帯別の売場作りです。
平日の昼ピークは鍋物類(一人用の鍋)などの売場は縮小し、弁当や寿司類の売場を拡大することが必要です。そうすることで、短時間に集中する昼食ニーズに対応するこが可能となるからです。

『マルエツプチ神田司町店』は実験店という位置づけなので運営面ではいろいろな課題があるのは当然です。しかし、さまざまな課題を克服し、本格的にコンビニ跡地への出店を始めた時、既存のコンビニにとって手ごわい相手になることは間違いないでしょう。

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2010-10-24

朝食需要を喚起する「朝活」のニーズを探る

今週は妻と息子が実家に行っていたため、一人で朝食をとる機会がありました。
そこで、「たまには外でゆっくりと新聞を読みながら朝食を食べるのもいいな」と思い、最寄りの本郷三丁目駅(東京メトロ:丸の内線)周辺に出かけました。

Photo まず、最初に向かったのが『マクドナルド』です。マックはいま、フードとドリンク(S)のコンビで200円という超格安セットをアピール中。しかし、「持ち帰るのならいいけど、店内は席が狭いからゆっくりはできないな」と思い、入りませんでした。

Photo_22番目に向かったのが『スターバックス』。
しかし、スタバにはモーニングセット(以下:セット)がありません。「ホットコーヒーのSサイズと朝食メニューのマフィンで590円。高いなあ、それにまだ朝の7時40分だというのに勉強している東大生がたくさんいるし・・・」ということで保留。

Photo_3 3番目は『モスバーガー』。
ドリンクとハンバーガーのセットが270円。
「おっ、安いじゃない!」と一瞬思ったのですが、ハンバーガーは当然モスバーガーではありません。また、店内に客が一人もいなかったので入るのをやめました。

Photo_4 4番目は同じ並びの『ドトール』。
ドリンクとジャーマンドックまたはサンドイッチ(AorB)のセットが380円。「ゆったり座れる席も空いているし、サンドイッチがヘルシーでいいなあ」と思いながらも、他も見てみようと保留。


Photo_8 5番目は駅前の路地に昔からある『名曲喫茶:麦』。
ドリンクとトースト・ボイルドエッグ・サラダのセットが370円。
この喫茶店は地下にあるため、初めて入るには勇気がいる店です。「朝からクラッシック音楽を聴きながら、ゆったりと朝食というのもいいなあ」と入り口で考えていたところ、店を出た人と視線が合いました。年配の東大教授風の男性で、いかにもクラッシック音楽が似合いそうな紳士でした。「おそらく、店内はこの人のような常連さんばかりなんだろうな」と思い、入るのをやめました。

Photo_7 6番目は本郷三丁目駅改札の隣にある『マーメードカフェ』。
トーストとドリンクのセットが400円。
この店のBGMはボサノバが中心でとても雰囲気の良い店なのですが、「トーストだけというのは味気ないなあ」ということで却下。


あれこれと比較した結果、最終的に入ったのは4番目の『ドトール』でした。
なぜ、ドトールを選んだかというと、「ゆっくりと新聞を読みながら朝食をとる」という当初の目的と価格のバランス、さらには朝食に対する私のイメージが店頭ポスターと一致したからです。

最近では「朝活」という言葉が流行しているように、朝の時間帯を仕事の準備や自己啓発に活用する人が増えてきました。私が入ったドトールでも隣の女性はドイツ語の勉強をしていました。また、まわりのサラリーマンらしき男性達は単行本を読んだり、スケジュール帳をチェックしたりしていました。

「朝食を食べる」という本来の目的だけではなく、「朝の時間を有効に使い、充実した一日をスタートさせたい」というニーズに着目すれば、朝食市場の商機はまだまだあるのだと思いました。

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2010-10-17

植物も人も“花”が咲くかどうかは「環境」次第

Photo 自宅のベランダにあるミニカトレアが10数年ぶりに花を咲かせました。
確か、このミニカトレアは15年ほど前に私の実家からもらったもので、以前住んでいたマンションでは咲いたこともありましたが、現在のマンションに越してからは一度も咲いたことがありませんでした。

この鉢植え、昨年までは室内に置かれていたのですが根っこばかりが異様に伸びオブジェ化していました。私は妻に「もうだめだから捨てれば」と言っていたのですが、妻は「まだ、根っこは生きているから捨てられない」と枯れることも覚悟でベランダの隅に出していたのです。

それが、この異常気象ともいえる夏の暑さを乗り超えて、10年ぶりに花を咲かせたのですから驚きです。
つまり、私達が良かれと思い手をかけたとしても、日当たりや温度といった条件(環境)がその植物に合わなければ花は咲かないのだということを改めて知りました。

これは人も同じだと思います。
多くの職場で「いかに部下のモチベーションを上げるか」ということが議論されますが、私はコーチング研修やDiSC研修(※)で、「上司の都合で部下のモチベーションを上げることはできません」と話しています。
つまり、部下はすでにそれぞれの理由で動機づけられており、自分の都合(理由)でモチベーションが上がったり下がったりしています。そして、その理由や都合は十人十色、百人百様、千差万別と多様化しています。
(※)DiSC研修についてはこちらのサイトをご参照ください
   http://www.ark-consulting.com/trainlect_index.html

しかし、これは従業員が“利己主義”になったということではありません。いまの日本は経済的に厳しい状況にあるとはいえ、物質的には恵まれた社会になりました。そのため、多くの人がモノよりも精神的満足を求める傾向が強くなり、より自尊心を追求するようになっているのです。

ですから、部下のモチベーションを上げて花を咲かせるために上司にできることは、部下とのコミュニケーション機会を作り、部下それぞれの働く上での動機・欲求を把握し、その部下たちの潜在能力が発揮できるような環境を作ることなのです。
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2010-10-10

セブンイレブンの「レシートスタンプ販促」は便利ですね!

Photo_3 セブンイレブンでは2010年10月8日(金)~ 10月12日(火)の5日間限定で「おにぎり100円セール」を実施しています。そこで、早速おにぎりを買い求めたところ、写真のようなスタンプがレシートに印字されていました。

「nanacoおにぎりキャンペーン」を実施中らしく、15個あるスタンプのます目の4つのところまでナナコのキャラクターであるキリンが印字されています。その下には『あと11個』という表記があり、電子マネー「ナナコ」を使っておにぎりを買うごとにレシートのスタンプ数が増えていく仕組みになっています。そして、スタンプが15個たまるとソフトドリンク(お茶:ホットかアイスか選べる)が1品もらえると書いてあります。

これはいいですね!
いまではビジネスホテル、床屋、レストラン、商店街など、どこに行ってもスタンプサービスはありますが、その台紙やカードを持ち歩くのは大変めんどうです。そのため、「スタンプカードお持ちですか?」と聞かれ、「忘れました」と答えると、「それじゃ、レシートにスタンプを押しておきますから次のご来店の際、レシートとカードをお持ちください」と促されます。そのように言われると、忘れた自分がいけないような思いをすることがあります。

最近ではそのやり取りが面倒なため、カードを持っているか聞かれると「結構です」と断ることが多くなりました。すると、私のような客も多いようで「失礼しました」と丁寧に対応してくれる店が増えました。

しかし、今回のセブンイレブンのようなスタンプ販促だったら、カードや台紙を出さなくてもいいのですから嬉しいですね。このキャンペーンの対象期間は10月いっぱいなのでおそらく15個はすぐに貯まると思います。たかがお茶1本ですが、100円に1ポイントのサービスが付いた上での販促なので大変お得だと思います。

ただ、現金ではなく電子マネーの「ナナコ」を使わないと、このサービスは受けることができないというところがミソですね。おそらく、今後はこのような期間限定の「レシートスタンプ販促」を活用して、セブンイレブンではナナコ会員の獲得と利用拡大を狙っていくのだと思います。

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2010-10-03

「働きやすい会社」はコーチング研修導入が当たり前?

2010 9月21日(火)の日経産業新聞に「『働きやすい会社』ランキング」が掲載されていました。

日本経済新聞社が実施した2010年「働きやすい会社」調査の総合ランキングで、研修制度の拡充など人材育成を強化しているソニーが昨年の13位から首位に躍進した。有給休暇を取りやすくした東芝も18位から2位に入るなど電機メーカーの躍進が目立った。昨年首位のパナソニックは3位だった。
調査は今年で8回目。回答した478社の人事・労務制度の内容と利用状況を点数化。同時に実施したビジネスパーソン約2300人のアンケートで重視された分野の制度に点数を傾斜配分し、総合ランキングと評価項目別ランキングを算出した。調査は日経リサーチとの共同企画で実施した。


ベスト50は圧倒的にメーカーが中心で小売業は1社も入っていませんでした(写真参照)。ただ、これ以外の51位~200位を見ると、69位に「イオン」、90位に「高島屋」、170位に「三越伊勢丹ホールディングス」、172位に「そごう・西武」が入っていました。回答企業の中にはコンビニやスーパーの大手もたくさんあったのですが、私が仕事で関わっている業界からはイオン一社しかランクインしていなかったのが残念です。


この調査の設問は66項目あり、「社員の意欲を向上させる制度」、「人材の採用・育成と評価,」「働く側に配慮した職場づくり」「子育てに配慮した職場作り」の大きく4つに分類されています。特に、ビジネスパーソンが最重要視したのは『有給休暇の取りやすさ』であったため、労働集約的産業である小売業は「働く側に配慮した職場づくり」の項目で点数が低かったのかも知れません。

その設問66項目の中で私が一番興味を持ったのは、「問7③:管理職未満の層で後輩を指導する立場の人に対するコーチング研修制度を導入していますか」という設問です。

回答結果は、
■すでに導入している・・・・・70.9%
■1年以内に導入する・・・・・・1.5%
■現在導入を検討中・・・・・・11.1%
■当面予定はない・・・・・・・・15.7%

「人材の採用・育成と評価」の項目としてコーチング研修制度導入の有無を問うだけでも驚くのに、「管理職未満の層・・・」と限定しているところに大きな衝撃を受けました。このように限定した設問を作ったということは、もはや管理職者へのコーチング研修は実施されていてあたりまえということになります。

また、「若手社員に対する早期離職対策として、どのような対策を実施しているか」という設問に対して、64.8%の企業が『メンター制度の導入』と回答していたので、おそらく「管理職未満のコーチング研修」はメンター制度と関連づけられているのだと思います。

コーチングをマネジメントに活用するスーパーやコンビニも増えつつありますが、現場レベルまで活用が進んでいる会社はまだまだ少ないのが現状です。コーチング研修を主な業務としている私としては、少しでも多くの小売業(会社)にコーチングの価値を理解していただき、活用していただけるよう努力する必要があると改めて感じました。

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