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2011-01-23

買い物の満足度を高める「エシカル消費」

毎朝パソコンを起動して最初にすることは、お気に入りのブログを読むことと「募金」をすることです。ただ、「募金」といっても赤い羽根や歳末助け合いのようなものではありません。

企業名と自分が使ってほしいと思う募金の種類をクリックすることで、1日1回につき1円を私に代わって企業が募金してくるというものです。私が行っている『クリックで救える命がある』というサイトには「コスモ石油」「エイブル」「カカクコム」「第一三共」など、現在8社が参加しています。

このサイトの画面には「あなたのクリック募金の総額○○○円」「発展途上国の子供の給食費○○食分」「全クリック募金参加者の中で上位○○%の募金額」など、自分の募金がどのくらい貢献しているのかも分かる工夫がされています。このような動機づけの工夫と自分にあまり負担をかけずにできるという点が、続いている要因かも知れません。
【HP:クリックで救える命がある】 http://www.dff.jp/

このように、自分にあまり負担をかけずに社会貢献ができる寄付行為が消費者の間にも広がっています。それが「エシカル消費」です。

「エシカル(ethical)」には「倫理的」「道徳的」という意味があり、消費者が商品やサービスを選択する際に、社会規範に配慮したものを優先する行為を「エシカル消費」と呼んでいます。このような消費行動は、ダノンウォーターズオブジャパンが『ボルヴィック』を1リットル出荷するごとに、アフリカに清潔な水を10リットル供給するというキャンペーンを2007年に始めたことで認知度が高まりました。

Photo 「イオン」では“幸せの黄色いレシートキャンペーン”という名称で、各店舗が指定したボランティア活動に賛同したお客様がレシートを投票すると、購入額の1%をボランティア団体が希望する商品で寄付するという活動をしています(毎月11日のみ、写真はイオンのHPより)。また、JR東日本リテールネットでは駅のコンビニエンスストアで61品目の寄付つき商品を販売し、その売上の3%をアフリカの子供達の食事に寄付するなど、メーカーだけではなく小売業自身が取り組む活動も始まりつつあります。

昨年末から今年にかけてブームになった『タイガーマスク現象』のように、「困っている人の役に立ちたい」「何か社会貢献をしたい」という潜在意識の高い人は多いと考えられています。ただ、純粋な寄付行為やボランティア活動をするのはなかなか難しいのが現状です。

しかし、エシカル消費であれば「負担にならない程度で社会貢献をしたい」という人のニーズを満たすことができるので、今後ますます活用する企業は増えてくることでしょう。

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