東北のスーパー、コンビニの売上は絶好調?
1年ぶりに降りた盛岡駅には五所川原(青森)の「立佞武多」のミニチュア版(と言っても2mぐらいある、実物は約20m)が飾られていて、これから本番を迎える東北の夏祭り開催に復興の力強さを感じました。
今回研修をさせていただいた団体に所属している食品スーパーの出店地域は、宮城県・岩手県・青森県・秋田県など北東北が中心です。そのため被災した店舗が多く、経費の面からも参加者の減少が予想されていました。しかし、当日は例年通り多くの参加者があり研修講師として大変嬉しく感じました。
その要因として東日本大震災後の復興消費を挙げることができます。
確かに、復旧・復興に携わる人の流入による人口増は、東北の食品スーパーやコンビニエンス・ストアの客数増・売上増に貢献しています。研修の休憩時に話を聞かせていただいた店長さんの多くも前年比で2桁以上の売上増だと言っていました。
私が仕事でお世話になっているスーパーやコンビニ業界の存在価値が高まり、業績が良くなることは喜ばしいことですが、復興需要はいつまでも続くわけではありません。いいところ、2~3年でしょうか。その後は再び人口減と厳しい競合環境にさらされることになります。
今後は復興需要を的確に捉えると同時に、そこから得た利益を人材育成に投入し、将来のより厳しい競合環境に立ち向かえる強い店を作れるかどうかが問われると思います。