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2012-02-05

「ゲーミフィケーション」が若者のやる気を引き出す?!

以前、コンビニエンスストア(以下、コンビニ)の経営をしていた時、レジ誤差金額の多さに悩まされたことがあります。

レジ誤差を減らす方法は単純です。スーパーのようにレジ担当者を決めてシフト交替ごとに清算すれば個々人の責任が明確になるため、誤差に対する意識は高まり、レジ誤差金額は自然と減るものです。

しかし、コンビニでは実施できないのが現状です。というのも、1人の従業員がレジ・商品補充・清掃などさまざまな業務を兼ねるのがコンビニでは一般的です。また、ある人が休憩中や発注をしている間は他の従業員がレジを打つため、1日に3~4回仮清算を行なったとしても誤差が誰の責任か明確にすることができないからです。

そこで、私はレジ誤差に対する従業員の意識を高めるため、レジ誤差管理にゲーム性を持たせることにしました。

まず、「自分が担当となっていないレジを打ってはいけない」というルールを作り、3台あるレジの時間帯別担当者を決めてシフト表にマーキングをしました。次に、仮清算(または本点検)から仮清算までの間に発生した誤差金額を、担当したレジの時間数によって個々人に配分します。

つまり、17時から22時の5時間でA君が3時間、B君が2時間レジを担当して100円の誤差が出た場合、A君=60円、B君=40円の誤差負担が発生します。しかし、この金額を本人から徴収するという訳ではありません。

結果はバックヤードの一覧表に日々公開し、1ヶ月分を集計して各自の1時間当たりのレジ誤差指数(数値が少ないほど優秀)を順位と共に発表しました。また、本点検・仮点検ごとの誤差金額合計が(+-の両方の合計)一定金額以下の月は、上位3人に賞金を出しました。

このような取り組みの結果、レジ誤差は見違えるように減り、1日4回のレジ締めで3台のレジが全て誤差ゼロという日も生まれるくらいでした。このとき、課題解決に取り組む時には工夫が必要であるということを改めて学びました。

私が取り組んだ手法は『ゲーミフィケーション(gamification)』と呼ばれ、課題解決や顧客満足度の向上にゲームのメカニズムを利用したもので、いまビジネスの分野でも注目されているということを1月25日(水)に放映されたNHKのクローズアップ現代「ゲームが未来を救う!?~広がるゲーミフィケーション~」で知りました。

番組の中では若者の車離れを阻止するために自動車業界が運転技術を採点し、ドライバー同士で競わせる機能を搭載した車を開発した例や、パソコンでお互いを認め合うバッチを贈ることでチームワーク作りに取り組む事例などが紹介されていました。

いまの20代~30代の従業員はパソコンや携帯電話(スマートフォン)を活用したゲームに慣れ親しんでいるため、若い世代の従業員が多い職場ではこのような取り組みは大変有効だと思います。

■番組の内容はNHKオンデマンドで見ることができます
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3147

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