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2012-05-27

『池袋西武本店』の食品売り場が変ってきた?

Photo 最近、実家に行く時の手土産に惣菜を買っていくことが多くなりました。
買う場所は電車の乗り換えの都合上、いつも『池袋西武本店』の地下惣菜売場です。先週も「なだ万」の店員さんお薦めの食べるスープを買って行ったところ、両親に「夕食の用意が簡単になるし、普段食べられないものなので嬉しい」と喜ばれました。

『なだ万』のお惣菜というと敷居が高いように思われますが、そんなことはありません。先日も夕方に寄ったところ、1個700円~800円するお惣菜類が2パックで1000円になっており、2人で夕食の主菜として食べるには十分な量でした。

以前であれば閉店間際にならないと値引きされることはありませんでしたが、いまでは一日に数回値引き販売されることがあります。他の売場でもタイムセールなどを積極的に行なっていて、その時間を見計らって買いにきているお客も多いようです。

また、最近では食品売り場に活気が出てきた気がします。
その要因は店員のお客に対する声かけが多くなったと同時に、その声が明るく笑顔が増えたことにあると思います。

Photo_2 今回も『なだ万』のショーケースを見ていたところ、店員さんに「おみやげにもお薦めですよ。箱も用意しています」と声をかけられ、食べるスープが年配のお客に人気があるという話を聞いたことが購入のきっかけとなりました。


ブログ(「西武池袋店が狙うのは『130万人』の通行客?」)で、セブン&アイ・ホールディングスの取締役で西武百貨店:食品売り場の改革リーダーになった大高善興氏のインタビューを取り上げたことがあります。その時に、これからはわざわざ百貨店に来店されるお客様だけではなく130万人の通行客や地域に住んでいるお客様も取り込んでいくと、大高氏が戦略を立てていることを紹介しました。

あれから約2年、大高氏の戦略がようやく売場に現れてきたのではないでしょうか。
特に最近では家族や友人と家で食事を楽しむ「内食」傾向が強くなっています。そのような時にスーパーやコンビニの惣菜ではもの足りません。

しかし、百貨店のお惣菜であれば少し金額をプラスするだけで楽しめる商品がたくさんあり、食卓も華やぎ満足感が増すことになると思います。

2012-05-20

「ノンアルコール飲料」で健康診断を乗り切るぞ!

先週末、2月から取り組んでいた食事コントロールの成果を確認するため、かかりつけの病院に検査結果を聞きに行きました。

医師「LDLコレストロール値と中性脂肪値、ぎりぎりですが基準値に収まっています。
    やはり
取り組めば変わるものですね(笑)」
「よかった!妻がいろいろ調べて食事の工夫をしてくれたことと、運動も意識的に
  するようになって
体重が落ちたのが良かったんですね」
医師「そうですね。ただ石川さん、気になる数値が出てきました」
「えっ、なんですか?」
医師「肝臓の値がよくないのです。いままで問題になったことのないところなので気に
    なりますね。
そこで、お酒を飲まなければどのくらい数値が変わるのか確認した
    いので、来月初めにもう
一度血液検査をしませんか?」
「わかりました。それじゃ、今月いっぱいお酒はできるだけ控えます」
医師「いえ、『禁酒』です。控えるのではなく」

そんな会話があり、すでに一週間の禁酒生活をしています。2月から、飲むのは2日に1回と頻度を減らしていましたが、3週間も禁酒に取り組むのは初めての経験です。

Photo このような時、「あって良かった!」と思ったのがノンアルコールのビールテイスト飲料です。
特に最近では気温の高い日が続いているので、夕飯時にはビールがほしくなります。たとえアルコールは入っていなくても、喉の渇きを癒し、気分転換できるビールテイスト飲料に感謝です。

Photo_3 ここ数年、ノンアルコールでもアルコール気分が楽しめる商品が次々と発売されています。
その味も、期待に応えてくれるものが多く、ノンアルコール飲料市場は大きく伸びています。その状況を端的に表しているのが、食品スーパーの酒売場です。昨年までは主通路から脇に入った売場で細々と展開されていたビールテイスト飲料ですが、いまやエンドゴンドラいっぱいに陳列されています。

このような背景には、「お酒を飲むことができないから」「休肝日が作れるから」「車を運転する時でも飲めるから」という代替品的(消極的)な需要だけではなく、「お酒の気分は楽しみたいけれど酔いたくないので、お酒ではなく『敢えて』ノンアルコール飲料を選択する」という積極的な消費が増えているということがあります。

最近では焼酎でもノンアルコールの商品が出ています。

それは、鹿児島県にある小正醸造㈱が発売している芋焼酎テイスト飲料『小鶴ZERO』(300ml:希望小売価格230円)です。また、5月18日(金)の日経MJには、長野県塩尻市にあるワイン醸造のアルプスがアルコール度数0.00%のワイン風味飲料『ヴァンフリー』を発売したという記事もありました。

今後、ノンアルコール飲料は「新しいジャンルの飲み物」として定着していくことでしょう。私もあと2週間の禁酒中、積極的にいろいろなノンアルコール飲料を試してみたいと思います。

2012-05-13

秋葉原で見かけた中国人パワーとカレーのFC

今日はいかにも五月晴れという天気でレジャーに最適な日曜日でしたが、私は所属するフランチャイズ研究会の勉強会があり、朝から会場がある秋葉原に向かいました。

さすがに秋葉原も日曜の朝9時過ぎには人通りも少なく、たいへん静かでした。しかし、数箇所ある免税店の前には大型観光バスが駐車しており、店内は中国人観光客で溢れんばかり。そこだけが別世界でした。

Photo 最近、秋葉原は中国人の観光客が多いとは聞いていましたが、こんな朝早くから買い物をしているとは驚きでした。また、買い物する時間が限られているためか、店員とのやりとりも客同士の会話も激しく、まるでアメ横のような雰囲気です。中国人の消費意欲旺盛なエネルギーをとても強く感じました。

また勉強会終了後、帰路の方向が同じ3人で昼食を取ろうと店を探していたところ、メイド姿の女の子がチラシ入りのティッシュを配っていました。受け取ってよく見ると「FC加盟店募集中!」と書いてあるではありませんか。
そこで、情報収集を兼ねて入ってみることにしました。

Photo_2 メイド姿の女の子が店頭の食券販売機に案内してくれ、本日のお薦めや分量の違いを説明すると同時に、私たちの食券を預かって店内に案内してくれました。

私は一番シンプルな「あきばカレー550円」を食べましたが、すでにフランチャイズ展開している「ゴーゴーカレー」とそっくりな味でした。また、キャベツの千切りがついてくる(別容器)ところもゴーゴーカレーと似ています。カレーを食べながら一人が、「このチェーンはメイド姿の女の子が案内するのが売りみたいですね。ただ、あの子の時給が1200円だとすると1時間あたりどのくらい売れば採算が取れるかな?」と、研究会員らしい分析をしていました。

家に帰って大学生の息子に写真を見せたところ、「よくこんな店に入れるね!」と言われてしまいました。

確かに、メイド姿の女の子も厨房で働いているスタッフも「おやじ3人?」と思ったかも知れません。しかし、フランチャイズ業界の情報収集と勉強のためだと思えば恥ずかしさをかなぐり捨ててできる、それがプロなのです。

2012-05-06

「ほめること」に対する上司と部下のミスマッチ

企業でコーチング研修をする時、ウォーミングアップのひとつとして「私のコミュニケーション上の課題(悩み)を抽出する」というグループワークをしています。すると、次のような課題(悩み)が上位に挙がります。

■世代間のギャップを強く感じる(共通の話題がない)
■相手に対して「先入観」を持ってしまう
■話す相手を選んでしまう
■「ほめている」つもりが伝わらない
■相手から上手に意見を聞きだすことができない

3月29日に日本生産性本部から出された『日本の課長と一般社員 職場のコミュニケーションに関する意識調査』には上記の課題が要因となっているのではないかと思える部分があり、大変興味深く読みました。

Photo

その部分とは、「仕事で成果を上げたり、他の見本となる行動をとった部下に対し、どのように対応していますか?」という設問について、90.4%の課長が「褒めている」と回答していると回答しています。これに対して、「上司はあなたを褒めますか?」という一般社員への設問では「褒める方だ」と回答した人が49.9%しかいないところです。

このギャップはどこからくるのでしょうか。
要因はさまざま考えられると思いますが、「『ほめている』つもりが伝わらない」という管理職者が持つコミュニケーション上の課題が要因のひとつになっていると考えられます。

一般的に「ほめる」というのは自分が基準になります。そのため、上司として「~のようになってほしい」「~のように考えてほしい」「~ぐらいの数値を出してほしい」と思っていた基準に部下が達した時に「ほめる」ということになります。しかし、この基準やタイミングが部下も同じとは限りません。

また、上司が使った「ほめ言葉」が部下にとって受け取りやすい、うれしい「ほめ言葉」だとは限りません。「さすが○○君だね。すごいよ見直したよ」と言われても、何がすごいのか何をどのように見直したのか、そこを伝えてもらえないと「ほめ言葉」として受け取ることができない人もいるのです。

お客様の商品に対するニーズが多様化しているように、部下のコミュニケーションに対するニーズも多様化しています。そこで、管理職者はそのニーズに近づくため、コミュニケーション・スキルをより学ぶことが必要となっているのです。

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