消費者心理を冷え込ます?「消費増税法」の成立
1989年3月31日の深夜、私はコンビニエンスストアの店長として店内にいました。
普段であれば深夜アルバイトに業務を任せて帰宅している時間ですが、この日はレジのシステム変更に立ち会う必要があったため帰ることができませんでした。
そのレジのシステム変更とは、4月1日から始まる消費税(3%)の導入に伴うものです。
この日は夜遅くなってもなかなか客足が途絶えず、3月31日の24時直前には消費税導入前に買い物をしようとするお客様で店内は賑わっていました。また、ちょうど4月1日に日付が変わろうとしていた時、レジに並んでいたお客様が「4月1日になったら、すぐ消費税付いてしまいますか?」と私にたずねてきました。私は「まだシステム変更をしていないので大丈夫ですよ」と答えたのをいまでも鮮明に覚えています。
その後、消費税は5%に引き上げられましたが、この時は導入時ほどの記憶がありません。おそらく店もお客様も冷静に受け止めていたためではないかと思います。
昨日、その消費税を2014年4月に8%、2015年10月に10%と2段階で上げる消費増税法が成立しました。
日本経済新聞に掲載されていた第一生命経済研究所の年間消費税負担額増の試算を見ると、
世帯主の年収が400万円の4人家族で、8%時には55,546円、10%時には90,894円
そのレジのシステム変更とは、4月1日から始まる消費税(3%)の導入に伴うものです。
この日は夜遅くなってもなかなか客足が途絶えず、3月31日の24時直前には消費税導入前に買い物をしようとするお客様で店内は賑わっていました。また、ちょうど4月1日に日付が変わろうとしていた時、レジに並んでいたお客様が「4月1日になったら、すぐ消費税付いてしまいますか?」と私にたずねてきました。私は「まだシステム変更をしていないので大丈夫ですよ」と答えたのをいまでも鮮明に覚えています。
その後、消費税は5%に引き上げられましたが、この時は導入時ほどの記憶がありません。おそらく店もお客様も冷静に受け止めていたためではないかと思います。
昨日、その消費税を2014年4月に8%、2015年10月に10%と2段階で上げる消費増税法が成立しました。
日本経済新聞に掲載されていた第一生命経済研究所の年間消費税負担額増の試算を見ると、
世帯主の年収が400万円の4人家族で、8%時には55,546円、10%時には90,894円
世帯主の年収が600万円の4人家族で、8%時には74,539円、10%時には121,972円
世帯主の年収が800万円の4人家族で、8%時には94,379円、10%時には154,439円
の年間負担額が増えることになります。
経済状況が厳しい中、この金額は多くの家庭でたいへん大きな負担になります。
また、この期間には年金保険料や復興増税に伴う所得税や個人住民税の負担増もあるため、給与所得が思うように伸びていない現状を考えると、「日本の財政再建のためには必要なことだ」と言われても、消費者心理がますます冷え込んでしまうのではないかと不安が先に立ってしまいます。
の年間負担額が増えることになります。
経済状況が厳しい中、この金額は多くの家庭でたいへん大きな負担になります。
また、この期間には年金保険料や復興増税に伴う所得税や個人住民税の負担増もあるため、給与所得が思うように伸びていない現状を考えると、「日本の財政再建のためには必要なことだ」と言われても、消費者心理がますます冷え込んでしまうのではないかと不安が先に立ってしまいます。