カットフルーツに見たコンビニの商品開発力と優位性

私が学生の頃は、お客様の多くが丸ごと1個のスイカを購入していました。そして、おいしそうに食べている家族の様子を思い浮かべながら、誰もがうれしそうに重いスイカを持ち帰っていました。
しかし、最近では家族の人数が少なくて食べきれない、値段が高くなった、食べたあとの皮を捨てるのが面倒などの理由で丸ごと1個のスイカは売れなくなっています。
最近売れているのはカットしたスイカです。それも、大玉を8分の1や4分の1にカットしたものではありません。一口サイズに小さくカットして透明のカップに入れた、1つ200円から300円の商品です。
この商品を主に購入しているのはお年寄りや単身者のようです。
カップに入ったカットスイカであれば1人で1回に食べ切れる量です。また、1回当たりの購入費は少なくて済み、カップと種以外にはゴミも出ないので多少割高でも売れているのでしょう。
同様に、いまコンビニでもカップに入ったカットフルーツ類がよく売れています。
そのコンビニのカットフルーツの中でも最近私が気になったのはセブン・プレミアムの『皮むきりんご』(118円)と『パイナップル』(148円)です。
りんごは3カット、パイナップルは一口サイズが6カット程度しか入っていませんが、ちょっと食べたい時にはちょうどいい量と価格です。まだ2アイテムだけですが、多くの店では2~3フェイス陳列して在庫量もしっかり持っているので売れているのだと思います。
この「在庫量をしっかり持てる」というところに、スーパーとは異なるフランチャイズというコンビニ独特の事情があると私は考えています。なぜなら、この商品は加工日から消費期限までが6日間もあるため、店で欠品しないようにしっかりと在庫を持っても廃棄ロスが出にくい商品として開発されているからです。
このような点まで配慮した商品開発力はコンビニの競争優位性となり、今後ますます食品スーパーの脅威になるのではないかと思います。
この商品を主に購入しているのはお年寄りや単身者のようです。
カップに入ったカットスイカであれば1人で1回に食べ切れる量です。また、1回当たりの購入費は少なくて済み、カップと種以外にはゴミも出ないので多少割高でも売れているのでしょう。
同様に、いまコンビニでもカップに入ったカットフルーツ類がよく売れています。

りんごは3カット、パイナップルは一口サイズが6カット程度しか入っていませんが、ちょっと食べたい時にはちょうどいい量と価格です。まだ2アイテムだけですが、多くの店では2~3フェイス陳列して在庫量もしっかり持っているので売れているのだと思います。
この「在庫量をしっかり持てる」というところに、スーパーとは異なるフランチャイズというコンビニ独特の事情があると私は考えています。なぜなら、この商品は加工日から消費期限までが6日間もあるため、店で欠品しないようにしっかりと在庫を持っても廃棄ロスが出にくい商品として開発されているからです。
このような点まで配慮した商品開発力はコンビニの競争優位性となり、今後ますます食品スーパーの脅威になるのではないかと思います。