環境とニーズの変化に対応したコンビニコーヒー
1980年代の後半、私が経営を任されていたセブンイレブンではホットコーヒーを買い求めるお客様が多く、平日の通勤時間帯には4台のサーバーに用意した約50杯分のコーヒーが30分間で売り切れてしまうほどの人気がありました。[写真:セブン&アイ・四季報より]
1980年代は、ドトールコーヒーのようなセルフ式コーヒーチェーンの店舗はまだ少なく、通勤途中で本格的なドリップコーヒーが買える専門店はありませんでした。そのため、サンドイッチやパンなどと一緒にコーヒーを買って会社で朝食をとろうとした場合、コンビニで買い求めるのが一番便利だったのです。
しかしその後、駅前などにセルフ式コーヒーチェーンが次々出店すると、コンビニでコーヒーを買い求めるお客様は激減しました。そのため、多くのコンビニチェーンではドリップ式コーヒー販売から撤退を余儀なくされました。(一部のチェーンではカートリッジ式のコーヒーマシーンを導入しましたが、お客様の支持を得られず撤退)
そのコンビニのコーヒーが、いま年間7億杯も売れているというのですから驚きです!
1980年代は、ドトールコーヒーのようなセルフ式コーヒーチェーンの店舗はまだ少なく、通勤途中で本格的なドリップコーヒーが買える専門店はありませんでした。そのため、サンドイッチやパンなどと一緒にコーヒーを買って会社で朝食をとろうとした場合、コンビニで買い求めるのが一番便利だったのです。
しかしその後、駅前などにセルフ式コーヒーチェーンが次々出店すると、コンビニでコーヒーを買い求めるお客様は激減しました。そのため、多くのコンビニチェーンではドリップ式コーヒー販売から撤退を余儀なくされました。(一部のチェーンではカートリッジ式のコーヒーマシーンを導入しましたが、お客様の支持を得られず撤退)
そのコンビニのコーヒーが、いま年間7億杯も売れているというのですから驚きです!
11月23日(土)の日本経済新聞には、 『コンビニコーヒー7億杯』という見出しで次のような記事が出ていました。
コンビニエンスストアの「いれたてコーヒー」の市場が広がっている。セブン-イレブン・ジャパンなど大手5社の2013年度の合計販売量は7億杯を超える見通し。1杯100円台の手ごろな価格が受け、「コーヒーをコンビニで買う」消費者が急増。13年の国内コーヒー消費量も過去最高を更新する勢いだ。
コンビニのコーヒーが売れるようになったひとつの要因として、一杯ずつおいしいドリップコーヒーを淹れられるコーヒーマシーンが安価で開発できるようになり、全店への導入が進むと同時に、1杯100円~という価格でお客様に提供できるようになったことが挙げられます。
しかし、要因はそれだけではありません。近隣のコンビニで買って、職場や自宅で飲むという新たなライフスタイル(ニーズ)を生み出したことも成功要因だと私は考えています。
コーヒーの事例に限らず、過去の失敗や経験に囚われなければ、本部側にも店側にも新たな需要を生み出す余地はまだまだあるはずです。
その需要(ヒント)を見つけ出すためにも、本部のスーパーバイザーには現場で働くスタッフと、商品やお客様のニーズについて話す機会をたくさん持っていただきたいと思います。
コンビニエンスストアの「いれたてコーヒー」の市場が広がっている。セブン-イレブン・ジャパンなど大手5社の2013年度の合計販売量は7億杯を超える見通し。1杯100円台の手ごろな価格が受け、「コーヒーをコンビニで買う」消費者が急増。13年の国内コーヒー消費量も過去最高を更新する勢いだ。
コンビニのコーヒーが売れるようになったひとつの要因として、一杯ずつおいしいドリップコーヒーを淹れられるコーヒーマシーンが安価で開発できるようになり、全店への導入が進むと同時に、1杯100円~という価格でお客様に提供できるようになったことが挙げられます。
しかし、要因はそれだけではありません。近隣のコンビニで買って、職場や自宅で飲むという新たなライフスタイル(ニーズ)を生み出したことも成功要因だと私は考えています。
コーヒーの事例に限らず、過去の失敗や経験に囚われなければ、本部側にも店側にも新たな需要を生み出す余地はまだまだあるはずです。
その需要(ヒント)を見つけ出すためにも、本部のスーパーバイザーには現場で働くスタッフと、商品やお客様のニーズについて話す機会をたくさん持っていただきたいと思います。