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2013-12-29

今年もブログを読んでいただきありがとうございます。

今年も残すところ、あと2日になりました。多くの方は帰省に、大掃除に、年末年始の準備にと大変忙しい時でしょうか。

一方、年末年始も営業しているコンビニエンスストアや食品スーパー、飲食店などにお勤めの方は販売のピークに向けた準備に追われているところかも知れません。

ARKコンサルティング・オフィスの年内業務は一昨日までで終了しましたが、今年も多くの企業や団体様でコーチング研修やセミナーをさせていただくことができました。

また、㈱商業界からコーチングとDiSCを分かりやすく解説した『すぐ分かるコーチングハンドブック』を上梓し、コンビニエンスストアや食品スーパーなど流通業界専門誌に執筆(連載は1本)するなど、昨年以上に書く仕事もたくさんさせていただきました。

さらには、この『石川和夫の流通業界ウォッチング』も毎週更新することができました。

これもひとえに、研修・セミナー・執筆をご依頼いただいた企業や団体様と読者の皆様のおかげと感謝しております。

年末年始は新たな知識や情報を得るためにお客として買い物をしたり、読書をしたりして過ごし、来年はよりバージョンアップした研修・セミナー・執筆内容を提供していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、                                     読者の皆様にとって来年がより良い年になることを祈念しております。

2013-12-22

「やる気を引き出す会話術」、月刊コンビニで連載開始!

私が経営顧問をしているコンビニ(複数店経営)の店長評価基準には、“ポジティブ・コミュニケーションの活用”という項目があり、「『言い訳』や『できない』『やれない』など、否定的発言を極力しないで、常に発展性や改善を意識した言葉を使い、従業員のモチベーションが上がる職場環境作りをしている」という基準を設けています。

組織のリーダーがどれだけ前向きな言葉を使うかで、その組織を構成するメンバーの意識と行動は左右されると言っても過言ではありません。

関西大学社会学部の安田雪教授は売上に関わる業績が高い人上位15%と、それ以外の人たちが使っている言葉にどのような違いがあるのか、若手従業員と交わしているメール内容を調べました。そして、その結果を著書:「つながりを突き止めろ 入門! ネットワークサイエンス」(光文社)のなかで、次のように書いています。

使用頻度の相対性をみると、パフォーマンスの高い人に特徴的な用語は、上位から、「さまざまな」「長い」「率直だ」「スムーズだ」「ちゃんと」「前向きだ」「有意義だ」「なんとか」「特別だ」「未定だ」である。ポジティブな言葉が多く、意欲が伝わってくる。
ハイ・パフォーマー以外の人が用いる用語は、それと対照的だ。「結構だ」「厳しい」「面倒だ」「大丈夫だ」「大変だ」「細かい」「悪い」「対応だ」「具体的だ」「同じだ」である。「結構だ」「大丈夫だ」はさておき、その他は、比較的ネガティブな言葉が多い。

コンビニ経営においても同様です。
店舗スタッフが前向きに働き、活気があり、売上も順調な店は、例外なく店長が前向きな会話をしています。

1 そこで、どのような会話をすればスタッフのモチベーションを効果的に上げることができるのか。
㈱商業界から発行されている『月刊コンビニ』に、2014年1月号から「やる気を引き出す会話術」というタイトルで連載(12回・1年間)を書くことになりました。

12月24日発売:第1回のテーマは「緊張感を取り除き、話しやすい“場の雰囲気”をつくる!」です。
店長とスタッフの会話事例から、やる気を引き出す言葉づかいやコミュニケーション・スキルを学ぶ内容になっていますので、ぜひご一読ください。

2013-12-15

「提案力」「営業力」を高めるセミナー開催のお知らせ

あなたが仕事をする時に重視しているのは「信頼性」ですか? それとも「信頼感」ですか?

「信頼性」とは、その人が持っている経験やスキル、さらには能力が高いかどうかが判断基準になります。これに対して「信頼感」とは、やりとげる意欲や意志、さらには要望を理解してくれたり、共感してくれたりする度合いを評価する時に感じるものです。
 
いくら能力が高くてスキルや経験を持っていたとしても、相手に対する「信頼感」を持つことができなければ、人は安心して仕事を依頼することはできません。

そこで必要になるのが、自分自身の「行動特性」を知り、相手との「行動特性」の違いを理解し、相手の“動機・欲求”や“不安・恐れ”に合わせたコミュニケーションスタイルに自分自身を適応させることです。

Photo_2 このような話を、私が所属する(一社)中小企業診断協会・東京支部:フランチャイズ研究会の特別会員である安紗弥香さん(社会保険労務士)に話したところ、「それは私たちのように独立開業している士業者にとって必要なコミュニケーションスキルですね!」という意見をいただき、士業者向けのコミュニケーション力アップセミナーを共同開催することになりました。

お知らせでは「士業向けセミナー」となっていますが、士業でなくても一般的な営業や部下との関わりの中で活用したい、学びたいという方も大歓迎です!

セミナーの詳細および申し込み方法などについては「こちらをご覧ください」
みなさまの参加をお待ちしております。

2013-12-08

吉野家の『牛すき鍋膳』は“ごゆっくり”食べられる?

月に1度くらいの割合で無性に牛丼が食べたくなることがあります。
時間のない時は近所にある「なか卯」「松屋」に行きますが、時間があれば地下鉄で一駅先にある「吉野家」まで自転車を飛ばして食べに行きます。

牛丼にこだわりがない人は「どこでも同じなんじゃないの?」と言いますが、私は吉野家が一番好きです。おそらく、最も牛丼を頻繁に食べていた学生時代、私の行動範囲には吉野家しかなかったため、舌が「牛丼=吉野家」として味を記憶しているのだと思います。

その吉野家が業績不振の打開策として、12月5日から『牛すき鍋膳』(580円)の販売を始めるという記事を新聞(日経MJ:2013.12.4)で見かけたので、さっそく食べに行ってきました。

私が行ったのは土曜日の午後1時頃。35席ほどあるカウンターはほぼ満席状態で、業績不振と言われている割にはお客が入っているという印象を受けました。すぐに席に通され『牛すき鍋膳』を注文すると「少しお時間かかりますがよろしいですか?」と言われたので、「どのくらいかかるの?」と聞こうと思いましたが鍋だから時間がかかるのは当然だろうと思い了承しました。

Photo どのくらいの時間で出てくるのか時計を見ていたところ、約2分でぐつぐつと煮立っている牛鍋定食が出てきました。鍋の下では固形燃料が燃えていて、牛肉・白菜・豆腐・うどんなどが煮えている様子はシズル感があってとても食欲をそそります。


吉野家HDの安部修二会長は記者会見の中で、「牛丼は7~8分で食べ終わるが、鍋は15~20分かかる。効率性を多少犠牲にしても、落ち着いて食べられる新しい利用機会を提供する」と話していたそうなので、私は食べるのに何分ぐらい時間がかかるか計ってみました。

すると、私は男性の中では比較的食べるのが遅い方なのですが、それでも食べ終わるまでにかかった時間は7分でした。これでは安部会長の言うところの牛丼を食べる時間とあまり変わりません。

安部会長は「ごゆっくり食べてほしい」と言われますが、ピーク時には無理ではないでしょうか。牛丼を食べている客の回転は早く、スタッフのスピーディーな注文取り、片付け、会計、料理の提供を目の前で見ていると「早く食べて出なければ」という思いに駆られ、とてもごゆっくり食べていられる雰囲気ではありませんでした。

このメニューは比較的空いている時間帯や地方のロードサイドに出店しているテーブル席がある吉野家ならば、ゆっくり食べることはできて良いと思いますが、ピーク時やカウンター席には向かないのではないでしょうか。


「次からは、やっぱり『うまい・やすい・はやい』牛丼にしよう」
と、
改めて吉野家の牛丼の価値を感じさせてくれた『牛すき鍋膳』でした。

2013-12-01

「風立ちぬ」を観て考えたライフサイクルと革新性

Photo_2 今日、7月20日の公開時からずっと観たいと思っていた『風立ちぬ』(宮崎駿:監督作品)を観てきました。観たいと思った理由は主題歌が荒井由実(現在は松任谷由実)の「ひこうき曇」だからです。

「ひこうき曇」は40年前に発売された荒井由実のファーストアルバムに収録されていました。当時はフォークソングの全盛期だったのですが、私は一度聴いただけで新しい旋律と歌詞のとりこになってしまい、40年経ったいまでも聴いています。

映画が始まると
私はストーリーに引き込まれ、「ひこうき曇」のことはすっかり忘れていましたが、最後にエンディングテーマとして「ひこうき曇」が流れてきました。

昔からこの曲はレクイエム(鎮魂歌)だと言われていましたが、曲だけを聴くと明るくてさわやかな印象があるため「死」がテーマになっているとは気づかない人もいるようです。しかし、この映画の最後に聴くと改めてレクイエムなのだと気づかされます。

読売新聞のオンライン版(2013.8.6)「ジブリがいっぱい」のインタビューの中で、松任谷由実(荒井由実)は次のように答えています。

映画のキャッチコピーが「生きねば。」でしょう。「ひこうき雲」は私にとってレクイエム(鎮魂歌)ですが、レクイエムって生きていく者たちに力を与えるものだと思うんです。それでよかったんだって思うことで次に進める。映画もまさにレクイエム的な終わり方。観客も作り手もまだまだ人生は続くんだっていう反転したポジティブで終わっていく。自分の曲だけど、ラストにふさわしいと思えたのはそこなんです。帰結に役立ったかもしれないと思うとすごくうれしい。

はい、役立っています。
この曲が最後にあることで、この映画のメッセージ(生きねば)をより強いものにしているのだと感じました。

上映終了後、会場を出て行く観客を見ると、私が想像していたよりも20代~30代の若い人たちが多いことに驚きました。宮崎駿監督の作品とはいっても今までのファンタジー物とは異なり、1920年~1930年代を背景にした実在人物の物語で主題歌も40年前の作品なので、私のような年代の観客が多いのかと想像していました。

しかし、いまの若い人たちにとってはかえって新鮮なのかもしれません。
ファッションや音楽は流行・廃りがあります。しかし、ある程度の年数が経過すると、流行っていた時を知らない人にとっては「新しいモノ」として受けとめられるのでしょう。

このような事例は小売業や飲食・サービス業の世界にもあるのではないでしょうか。

革新的な商品やサービスを生み出すことは容易ではありませんが、いままでにあった商品やサービスでも提供の仕方やスタイルをアレンジすることで、「新しいモノ」として受けとめてもらえるかも知れません。

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