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2013-12-08

吉野家の『牛すき鍋膳』は“ごゆっくり”食べられる?

月に1度くらいの割合で無性に牛丼が食べたくなることがあります。
時間のない時は近所にある「なか卯」「松屋」に行きますが、時間があれば地下鉄で一駅先にある「吉野家」まで自転車を飛ばして食べに行きます。

牛丼にこだわりがない人は「どこでも同じなんじゃないの?」と言いますが、私は吉野家が一番好きです。おそらく、最も牛丼を頻繁に食べていた学生時代、私の行動範囲には吉野家しかなかったため、舌が「牛丼=吉野家」として味を記憶しているのだと思います。

その吉野家が業績不振の打開策として、12月5日から『牛すき鍋膳』(580円)の販売を始めるという記事を新聞(日経MJ:2013.12.4)で見かけたので、さっそく食べに行ってきました。

私が行ったのは土曜日の午後1時頃。35席ほどあるカウンターはほぼ満席状態で、業績不振と言われている割にはお客が入っているという印象を受けました。すぐに席に通され『牛すき鍋膳』を注文すると「少しお時間かかりますがよろしいですか?」と言われたので、「どのくらいかかるの?」と聞こうと思いましたが鍋だから時間がかかるのは当然だろうと思い了承しました。

Photo どのくらいの時間で出てくるのか時計を見ていたところ、約2分でぐつぐつと煮立っている牛鍋定食が出てきました。鍋の下では固形燃料が燃えていて、牛肉・白菜・豆腐・うどんなどが煮えている様子はシズル感があってとても食欲をそそります。


吉野家HDの安部修二会長は記者会見の中で、「牛丼は7~8分で食べ終わるが、鍋は15~20分かかる。効率性を多少犠牲にしても、落ち着いて食べられる新しい利用機会を提供する」と話していたそうなので、私は食べるのに何分ぐらい時間がかかるか計ってみました。

すると、私は男性の中では比較的食べるのが遅い方なのですが、それでも食べ終わるまでにかかった時間は7分でした。これでは安部会長の言うところの牛丼を食べる時間とあまり変わりません。

安部会長は「ごゆっくり食べてほしい」と言われますが、ピーク時には無理ではないでしょうか。牛丼を食べている客の回転は早く、スタッフのスピーディーな注文取り、片付け、会計、料理の提供を目の前で見ていると「早く食べて出なければ」という思いに駆られ、とてもごゆっくり食べていられる雰囲気ではありませんでした。

このメニューは比較的空いている時間帯や地方のロードサイドに出店しているテーブル席がある吉野家ならば、ゆっくり食べることはできて良いと思いますが、ピーク時やカウンター席には向かないのではないでしょうか。


「次からは、やっぱり『うまい・やすい・はやい』牛丼にしよう」
と、
改めて吉野家の牛丼の価値を感じさせてくれた『牛すき鍋膳』でした。


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