「ローソンマート」は既存小型スーパーの脅威になるか?
そんな中、ローソンが小型スーパー事業に参入。
2月20日(金)に1号店となる「ローソンマート西横浜店」 (横浜市西区浜松町2-25)をオープンしたという記事を新聞で見かけたので、さっそく視察に出かけてきました。
ローソンマートがあったのは、駅東口から6車線の国道1号線を渡り、生活道路に面したマンションの1階。同じ動線の約120m先には「まいばすけっと藤棚店」、約200m手前の国道1号線との交差点には「まいばすけっと西横浜駅東店」があり、その2店のほぼ中間点に店はありました。
ローソンストア100であった店を改装したようですが、2店のほぼ中間地点に小型スーパー進出の1号店を作ったローソンの意気込みが伝わります。
しかし、“スーパー事業進出の1号店”と大々的にアピールする割には、狭い商圏の中で来店頻度を高めて客数を確保するために必要不可欠な生鮮三品の品ぞろえが不十分でした。
精肉は4尺冷蔵ケースの下3段のみで、その上段は全て加工肉。100グラム以下の一人サイズの商品もありましたが牛肉は2SKU、精肉合計で約20SKU程度の品ぞろえ。
この点についてはフランチャイズ展開を前提にしているため、鮮度管理や消費期限が迫った商品の値下げ販売管理などが障害になっているのかも知れません。
雑貨売り場は3尺島ゴンドラで約30本あり、その他にエンドゴンドラの脇にもフック陳列がされていました。特に箸や茶碗、キッチン用品、食品保存用の蓋付き容器などの商品が充実しており、ゴンドラ4~5本のスペースを取っていました。また、子供用の紙おむつだけではなく、介護用などもしっかりと品ぞろえされていました。
ローソンマートを見た後に「まいばすけっと藤棚店」に入ってみると、雑貨類はゴンドラ2本とエンドゴンドラのフックのみで、ローソンストアが雑貨の品ぞろえを充実させた理由がわかりました。
そのノウハウを持った時に初めて、ローソンマートが既存小型スーパーの脅威になるのだと思います。