« 2014年7月 | トップページ | 2014年9月 »

2014-08-31

販売スタッフの獲得合戦が待遇アップにつながる?

パート・アルバイトを含めた販売スタッフの人手不足を解消するため、企業は給与の引き上げだけにとどまらず、休憩室の整備などさまざま労働条件の改善を競い合っています。

その典型的な事例が2014年12月5日にオープンする予定の『イオンモール岡山』と、その周辺の小売業です。

岡山市に本社がある天満屋百貨店では今春、契約社員の賃金を引き上げるとともに本社の従業員食堂を刷新し、ソファの席を増やしたり、サラダなどの小鉢メニューを増やしたりするなど、従業員満足度を高めるための施策を行ったという記事が、8月15日の日本経済新聞に掲載されていました。

2天満屋を動かしたのはイオンモール岡山の出店計画とスタッフ募集です。イオンモール岡山はJR岡山駅に地下道でつながっている好立地。その上従業員がゆっくりと休憩できるようにスタッフ専用のカフェ風休憩室を作っています。

また、女性スタッフ専用のパウダールームも作られていて、仕事前の身だしなみを整えやすいようにアメニティグッズを用意したり、長時間の立ち仕事で疲れた足をスッキリさせるためのマッサージ機を設置したりしています。

さらには、バックヤードにスタッフ専用のコンビニを開設したり、スタッフ限定の従業員割引制度を作ったりと、至れり尽くせりの労働環境を整備しています。

これでは岡山市の小売業が脅威に感じ、賃上げと同時に労働環境の整備に力を入れるのも当然でしょう。しかし、働いている従業員は会社の対応に対してどのような印象を持っているのでしょうか。

従業員はみんな「時給が上がって良かった」「従業員食堂のメニューが増えて良かった」と単純に喜び、働く上での満足が高まるのでしょうか。

中には、 「いままで改善しようとしなかったのに、競合が出てくると改善するんだ」と改善されたことを喜びながらも、会社の従業員に対する姿勢に疑問を持つ人もいるのではないかと、少しだけ心配になりました。

2014-08-24

男女の転職理由に見る「コミュニケーション上の違い」

食品スーパーなど、現場で多くの女性が働いている企業の管理職研修をしていると、課題としてよく出てくるのが「男女間のコミュニケーション上の違い」です。

この時に私は、男女間の「仕事をする上での価値」「会話の目的」「会話の進め方」「言葉の使い方」などの違いを理解した上で、男性管理職者は女性従業員とコミュニケーションを取るように話しています。

中でも特に注意をする必要があるのは、「仕事をする上での価値」の違いです。全ての男性・女性にあてはまるという訳ではありませんが、次のような傾向があることを捉えておくと、女性従業員のモチベーションが高まる職場環境を作りやすくなります。

男性の多くが仕事に求めるのは「達成感」です。また、プロセスよりも結果を重んじることが多く、結果によってもたらされる「社会的評価(役職や昇給)」「有能感」を重要視する傾向があります。

これに対して現場で働く女性の多くは、男性のように「社会的評価」に価値を求めない傾向があります。それよりも「この仕事が楽しい」という自分の満足感であったり、 「お客様に喜んでもらいたい」「この人(上司やリーダー)のためにがんばりたい」という、身近な人間関係の中で自分自身が役に立っているという安心感を持つことだったりします。

2014819私がこのように話していることを裏付けてくれるアンケート調査結果が、8月19日(火)の日本経済新聞に掲載されていました。

添付のアンケート結果は、日本経済新聞社と「NTTコムリサーチ」が共同で実施した、20~50代のビジネスパーソン1032人を対象とした転職意識調査です。

実際に転職をした経験者に理由を聞くと、男性では「給与水準」という回答が最も多いのに対して、女性では「職場の人間関係」となっています。ここからも、女性従業員の定着率を高め、戦力化するためには、いかに職場のコミュニケーションが大切になるかが分かるのではないでしょうか。

2014-08-10

猛暑の時は「アイスクリーム」の管理に気をつけて!

昨日から関東地方は台風の影響で暑さが多少和らいでいますが、8月に入ってから猛暑日が続き、コンビニやスーパーではアイスクリームやかき氷が飛ぶように売れています。

Dsc_0755 そのためか、夕方から夜にかけて店を見てみると、販売量に対して発注が追いついていないようで、かき氷や定番商品を欠品している店が目立ちます。そのアイスクリームですが、昨日購入したコンビニではガッカリしたことがありました。

それが、写真のアイスクリームです。

このアイスクリーム、長時間皿の上に放置したために融けたものではありません。いつも利用している近所のコンビニで買ってきて、すぐに食べようと包装を開けたばかりの商品です。

Dsc_0753もはやパッケージの写真とは似ても似つかない状態です。おそらく、アイスクリームが融けて、チョコレートの外にクリームがはみ出し、再度固まったのではないかと思います。

アイスクリームは融けると、クリームの中に含まれている空気が抜けるため、再度固まった時にはアイスクリーム本来の味が損なわれてしまいます。実際食べてみると、いつも食べている商品の味とは比較にならないくらいおいしくないアイスクリームでした。

アイスクリームが融けたのは納品段階なのか、店の売場で陳列されていた段階なのか、その原因は分かりません。しかし、最近では納品量が多いために、陳列ガイドラインを超えて商品を積み上げているコンビニやスーパーを見かけます。

いままではそのような状態にしていてもアイスが融けることはなかったのでしょう。しかし、猛暑日が続いたことで店内の温度が上がり、さらにはお客様が頻繁にアイスケースの扉を開閉することで融けてしまったのかも知れません。

台風が通り過ぎ、明日からは再び気温の高い日が戻ってきます。このようなアイスクリームを売って、店の信用を失ったり、お客様からの苦情を受けたりしないように、陳列温度管理には十分気をつけてください。

2014-08-03

「カーシェア」から考える、消費やニーズの変化への対応

今日は東京郊外の街まで出かける妻と息子を送っていくため、久しぶりに車の運転をしました。しかし、車を持っていないため、このような時に利用するのはいつもパーク24の「カーシェア」です。

Photo_22年ほど前までは車が必要になった時、1日単位であればレンタカーを借り、短時間の移動であればタクシーを利用していました。しかし、我が家の隣にあるパーク24の駐車場で「カーシェア」のサービスが始まってからは、1日単位の利用以外はいつもカーシェアを利用しています。

利用する前は、
「自分が利用したい時間に使えるのかな?」
「申し込み手続きが面倒なのでは?」
「月会費があるし、利用しない月は損では?」


などと色々考え、なかなか利用する機会がありませんでした。しかし、実際に使ってみると予約はネット上で簡単にでき、隣の駐車場以外にも近くにサービスステーションが何ヶ所かあるため、利用したい時に使えないことはほぼありません。また、月会費と同じ1000円の利用サービスが付くため、月に1時間15分利用すれば、月会費分は元が取れます。

このように物を所有しないで分かち合う「シェア」。いまでは車や家だけではなくさまざまな分野に広がりを見せています。7月31日の日本経済新聞の連載特集「コンシューマーX」には『え!? お墓もシェア』というタイトルで次のような記事が掲載されていました。

シェア志向は高齢者にも広がり、見知らぬ人とお墓をシェアする人が増えつつある。高齢者向け共同住宅に住む桜井由紀子(80)は「子供もいないから」と、眺めのいい場所にある共同墓に入ると決めた。
一緒に入る予定の人は現在11人。「これからは『墓友』ね」と声を掛け合い、有志で墓地のある神奈川県鎌倉市を散策したメンバーも。「地縁や血縁が薄くなるなか、墓や死を見つめることも新しい縁を生む」(NPO法人エンディングセンター理事長の井上治代・東洋大教授)
友達選びの基準を変え、人間関係も変えていくシェア志向。うまく読み取ることができれば、企業にとっても新たな商機が広がる。

お墓までシェアとは驚く方が多いかも知れませんが、私たち一人ひとりの置かれている環境は多様化しています。

環境が多様化すれば、そこに新しい価値観が生まれてくるのは当然であり、その価値観(ニーズ)に対応できる企業だけが「新たな需要」を享受できるのだと思います。

« 2014年7月 | トップページ | 2014年9月 »