セブンイレブンのドーナツは第2の「淹れたてコーヒー」になるか?
昔から私と家族はミスタードーナツのオールドファッション、それも「チョコファッション」が大好きです。しかし、しばらく前からドーナツについているチョコレートの量が極端に少なくなり残念に思っていたところ、セブンイレブンがチョコファッションなどのドーナツを販売するという記事を新聞で見ました。
そこで、さっそく実験的に販売している「セブンイレブン九段南大妻通り店」(東京都千代田区九段南3-1-1)に行ってきました。
店に入ると正面カウンターの目立つ場所に、コーヒーマシーンを製造した富士電機と協同開発したという専用のドーナツケース(20度程度の温度を維持)が置かれていました。
陳列されていたのは「ホイップドーナツ」(税込110円)、「ダブルチョコドーナツ」(同100円)、「チョコオールドファッションドーナツ」(同100円)などの6種類。
そこで、「チョコオールドファッション」など何種類か購入し、帰り道にあったミスタードーナツにも寄り、「チョコファッション」を食べ比べてみることにしました。
まず、並べて比較してみると、その大きさの違いにビックリ!
重さを量ってみると、ミスタードーナツが約75gなのに対して、セブンイレブンは約55gとかなり小さめです。ミスタードーナツが151円(税込)に対して、セブンイレブンは100円(税込)なのですから、大きさの違いは納得できる範囲です。
しかし、食感は全く異なるものでした。
ミスタードーナツのチョコファッションは外がカリカリとしていて、中はしっとりとした食感ですが、セブンイレブンのチョコオールドファッションは全体的にしっとりとしていました。また、チョコレートの味もかなり違います。2種類を比べてみて、ケンタッキーとコンビニのフライドチキンの違いを思い浮かべました。
ミスタードーナツのファンがセブンイレブンのドーナツを好んで食べるかどうかは疑問ですが、「淹れたてコーヒー」と同様に新たな需要を開拓することは可能かも知れません。
また、私が一番気になったのはドーナツケースの置き場所です。専用ケースをコーヒーマシーンの横に置くとなると、約60センチのスペースが必要になります。
現在、レジやフライヤー什器、おでんや中華まん什器、コーヒーマシーンなどでカウンターに空きスペースの無い店はどうするのでしょうか。
セブンイレブンは2015年度中に全17,000店に導入する計画のようですが、カウンターのレイアウト戦略をどのように立てるのか、とても気になるところです。