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2015-04-20

「さとり世代」を上手に育成するコミュニケーション入門

ここ1~2年、食品スーパーやコンビニ本部の新入社員研修をしている時に、ある変化に気づきました。それは、休憩時間にタバコを吸いに行く人が少なくなったということです。

10年ぐらい前までは休憩時間になると、研修施設内にあるガラスで囲われた喫煙ルームの中は多くの社員でにぎわい、タバコの煙で真っ白になっていました。しかし、今では喫煙ルームに向かうのは一部(1割以下)の人だけです。

一方、休憩時間になると、自分のバッグからチョコレートやスナックなどのお菓子を取り出して食べている人が目立ちます。それも、男女問わず社員同士がお菓子を交換しながら楽しそうに会話をしているのです。研修時の休憩の取り方も大きく変わったなと思いました。

このような新入社員たちは、「さとり世代」と呼ばれています。

Img_20150420_0004この世代は長引くデフレ経済の中で競争を避けた「個性」や「自分らしさ」を重視した“ゆとり教育”を受け、子供の頃から携帯電話やメール、ツイッターやラインなどのSNSに慣れ親しんだ世代で対面のコミュニケーションは苦手、プライベート重視で仕事に対する意欲が感じられない世代とレッテルを貼られています。

また、この世代は将来に対して大きな希望や夢を持つことなく、現実的な価値観の中で無駄な努力や衝突は避け、限られた収入を浪費しないで合理的に生きようとしています。その様子が、若いにもかかわらず人生を悟っているようなに見えることから「さとり世代」と名付けられたと言われています。

確かに、コミュニケーションを取るのが難しい世代ですが、自分の「キャリア」や「成長」には強い関心を持っている人が多いのも事実です。そこで、上手に育成するポイントは、その新入社員のニーズをしっかりと理解してからアプローチを図ることです。

Img_20150420_0003_2その考え方とアプローチの手法について、『食品商業:5月号』(商業界)に執筆しましたので、書店で雑誌を見かけたら、ぜひ手にとってみてください。

2015-04-06

「タニタ(監修)弁当」で中高年の来店客が増えるかも?

独身時代、給料日前で金銭的に厳しい時、『Hotto Motto(ほっともっと)』(以前は“ほっかほっか亭”)の「のり弁当」をよく食べました。それも、白身魚のフライとちくわ天だけの一番安いものです。

いま、「のり弁当」は330円(税込)で販売されていますが、当時は260円ぐらいだったと記憶しています。これにカップ麺を加えても400円以下で腹いっぱいの食事ができたため、私にとって“ほっともっと”はとてもありがたい存在でした。

それ以来、数十年の間“ほっともっと”からは足が遠のいていましたが、今日は久しぶりに買いに行ってきました。

目的の弁当は「のり弁当」ではなく「タニタ(監修)弁当」 です。

Photo_3というのも、ここ数日の間、テレビで「タニタ弁当」のCMを何度も見る機会がありました。CMで見た弁当は野菜がたっぷりでカロリーが低い割にはボリュームがあり、彩りもきれい。さらに、『タニタ食堂』で一躍知名度の上がったタニタが監修しているという点も大きな魅力で、ぜひ食べてみたいと思いました。

タニタ弁当には、
「鶏肉と野菜のさっぱり甘酢あんかけ」(317Kcal)
「豚肉とたっぷり野菜の八宝菜」(336Kcal)
「いかと彩り野菜のカレー炒め」(316Kcal)

の3種類があり、いずれも550円(税込)。しかし、この3種類は日替わりで提供されていて、今日は「豚肉とたっぷり野菜の八宝菜」の日でした。

Photo主菜の他にも、菜の花とさしみこんにゃくの酢味噌和え、卯の花が加わり、おかずは満足のいく内容でした。ただ、ご飯が少なめで、これではさすがに足りないと思いカップ麺のハーフサイズを一緒に食べました。

しかし、通常の弁当よりもずっと低カロリーでありながら栄養バランスが取れているのですから魅力的ですね!

テレビCMの内容を見る限り、「タニタ弁当」のターゲット客層は女性ですが、もしかしたら意外にも私のような往年の男性ファンを呼び戻す戦略商品になるのではないかと思いました。

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