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2015-11-22

「omni7(オムニセブン)」で店舗格差がますます広がる!?

11月1日からセブン&アイ・ホールディングスが始めた「omni7(オムニセブン)」が、小売業関係者の興味と関心を集めています。

Photoオムニセブンとは、セブンイレブンやイトーヨーカ堂、そごう・西武(百貨店)、ロフト、赤ちゃん本舗など、セブン&アイ・ホールディングスのグループ企業・専門店の商品計180万品目を扱い、全国のセブンイレブンで送料無料で受け取りや返品が可能になるサービスです。

ただ、インターネットで商品を注文してコンビニで受け取るサービスは他のネットショッピング・サイトでも行っていて、特に目新しいものではありません。では、どこに「omni7(オムニセブン)」の特徴があるのか、利用する客と取次窓口になるセブンイレブンの店舗、2つの視点で考えてみました。

まず、利用する客としての最大のメリットは「買い手の都合で返品がしやすい」という点だと思います。

通常、ネット購入商品を返品する場合、事前にメールや電話で購入先に連絡をしたり、送料を支払わなければいけないなどの煩わしさや負担があります。これは、販売先が返品率をできるだけ低く抑えるために設けているハードルだといえます。

しかし、「omni7(オムニセブン)」では、受け取った商品を同じ店に持ち込んで返品することが可能です。しかも、送料は無料で販売元に連絡をする煩わしさもありません。

このような手軽さがあれば、「A商品とB商品のどちらを購入しようか」と迷った場合、とりあえずAとB両方とも購入手続きをして、現物を見た上で気に入った商品だけ購入するという新たな買い方も可能になります。

次に、店舗側のメリットですが、まずは取次窓口になることで手数料収入を得ることができます。また、引き取りに来た時に、売り場にある他の商品を「ついで買い」してもらうことも可能になります。

しかし、最大のメリットは、「omni7(オムニセブン)」で取り扱う商品を全て注文できる専用タブレットが導入されることでしょう。

インターネットでの買い物に不慣れな高齢者などに、セブンイレブンの店舗で扱う以外の商品も案内できるということは、商品の品揃えが限られているコンビニにとって、売上を伸ばすことのできる大きなチャンスになります。

ただ、この端末を利用して売上を伸ばすには「接客時間」がさらに重要になります。なぜなら、お客様のご要望を聞きながら端末から商品を選択し、購入を検討してもらうという時間が必要になるからです。

そのように考えると、高齢者宅に配達を多くしている店や、店内で高齢者のお客様と会話を頻繁にしている店が有利になるでしょう。

その意味において、「omni7(オムニセブン)」のスタートは、売上・利益面でセブンイレブンの店舗間格差をますます広げることになるのではないかと危惧しています。

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