食品スーパーもBGMを工夫して売上アップ!
いま私は「精神集中」というタイトルの音楽を聞きながらブログを書いています。
「いま一つやる気が起きないな」「集中して考えることができないな」という時、この音楽を流しながら仕事をしていると、アルバム一枚分の42分35秒があっという間に経過しているので驚きです。
また、研修の開始前に「参加者の緊張感が高いな」と感じた時には、さわやかなイメージのボサノバやジャズのピアノカバー曲を流しています。さらに、昼食にお弁当が出て参加者が研修会場内で食べている時には、歌詞の入っていないリラックスできる曲を流したりしています。
このようにすると開始前や休憩時の参加者の緊張感は緩和され、研修時の集中力を高めることができるので、「音楽(BGM)の力は偉大だな」といつも感じています。
最近、このようにBGMを事業活動に利用して成果を上げている企業が増えているという記事が、9月30日(金)の日経MJに『客呼ぶ売るメロ』という見出しで紹介されていました。
その中の一つ、ファミリーレストランの『ジョリーパスタ』では2年前からBGM改革を始め、ランチにマンドリンのアンサンブル、ティータイムにはラウンジ・ミュージック、ディナーにはジャズのピアノカバー曲など、610曲の中から客層にも合わせて曲を選択して流しています。いまではお客様から「BGMの曲名を知りたい」と質問されるほどになり、店作りでBGMにまで気を配る同社の既存店売上高は前年比でプラス状態が続いているそうです。
さて、小売業界に目を向けてみると、その日の天気や時間帯、または客層や曜日によってBGMを変える店はどのくらいあるのでしょうか。特に、食品スーパーでは一日中同じBGMが繰り返し流れているところがほとんどではないでしょうか。
「必要な商品を買う」という単なる目的行動だけではなく、買い物を楽しむ時間と空間を提供することに着目すれば、BGMにもっと興味と関心を持つ食品スーパーがこれから増えてくるでしょう。
結果として滞店時間が長くなり、買上げ点数が増える可能性もあるのです。