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2018-09-11

職場の生産性を上げるも下げるも上司の「セリフ」次第!

最近、小売業やサービス業の現場では「生産性の向上」が喫緊の課題となっています。そのため、労働環境や作業内容、労働時間や休日・休暇など、働く上での環境整備に取り組む企業が増えてきました。

そのような対策をとることによって、従業員一人ひとりの「疲れ」を軽減し、生産性を高めることはとても重要です。しかし、仕事上の「疲れ」を考える上で、上司の部下に対するコミュニケーションの取り方にも目を向ける必要がありそうです。

養命酒製造㈱が2018年7月18日に公表した、『東京で働くビジネスパーソンの疲れと実態に関する調査』(※) を見ると、79.8%の人が仕事上の疲れを感じており、男性が76.4%に対して、女性が83.2%とより強く感じていることがわかります。

疲れの原因はさまざまですが、その疲れを倍増させている「上司のセリフ」に関するアンケートがありました。

■これまで実際に上司に言われて「疲れが倍増した」セリフ[複数回答]

1位:常識でしょ/当り前でしょ (24.4%)
2位:前にも言ったよね? (23.9%)
3位:まだ終わらないの?/仕事遅いね(21.0%)
4位:そんなことも出来ないの?(20.7%)
5位:やる気あるの?(17.3%)
6位:自分で考えてやれ&勝手にやるな(15.9%)
7位:仕事だから/プロなんだから我慢してやって(15.4%)
8位:暇そうだね(14.9%)
9位:忙しいから後にして&なんで早く言わないの?(13.4%)
10位:前例がないから/慣習だから(10.7%)

いかがですか?
普段何気なく部下に対して使っているセリフはありませんか?

「えっ? こんなセリフで疲れが倍増するの?」
と思われる人もいるかも知れません。

しかし、働くことや人間関係、育成の仕方などに対する個々の価値観や感じ方が変化すれば、その変化に対応することが上司には求められてくる時代です。
その「感性の変質」を理解せず、自分の感性のままに部下と会話していると、いつの間にかパワハラになっていることはスポーツ界の諸問題から皆さんもご存知だと思います。

一方、「疲れが半減するセリフ」は普遍的な内容が多いようです。
どのセリフも自分の仕事ぶりや成果、能力や成長ぶりを上司が認めてくれたと感じられる内容です。

■もし上司に言われたら「疲れが半減する」と思うセリフ[複数回答]

1位:君がいると安心だ!いつも頼りにしてるよ(21.3%)
2位:すごいね、よくやった!期待以上の出来だ(20.1%)
3位:君の心配や優しさにはいつも感謝している(17.3%)
4位:○○さんじゃないとこの仕事はできなかった(15.9%)
5位:ありがとう!君の頑張りのおかげで成功した(14.4%)
6位:君の仕事ぶりを周りの人は褒めているよ(12.3%)
7位:リフレッシュ休暇を取って疲れを癒して!(10.1%)
8位:日頃の努力や姿勢には頭が下がるよ(8.9%)
9位:頑張り過ぎるな!普段通りで大丈夫だよ(7.7%)
10位:毎日お疲れ様!今日は「NO残業デー」だ(7.2%)

「部下の疲れを増やすも減らすも上司のひと言」だという点を理解し、担当している部門の生産性向上のためだと考え、自分自身の部下に対するセリフには十分注意をしていきましょう!

(※)一都三県在住で、東京都で働く20歳~59歳のビジネスパーソン1,000名(全回答)に、現在の「疲れ」の状況をインターネットで聞いた。1,000名の内訳は男性・女性、それぞれ500名。20代=133名、30代=299名、40代=342名、50代=226名。

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