セブンイレブンのFCショー相談ブースと「24時間」営業問題
今年も3月7日(木)に東京ビッグサイトで開催された日本経済新聞社主催の「フランチャイズ・ショー」で加盟者向けのセミナーを担当させていただきました。
タイトルが「パート・アルバイトの採用と人材育成のポイント」であったこともあり、多くの方に参加していただくことができました。この場を借りて、御礼を申し上げます。
今年は3月6日(水)のオープニングセミナーにセブン‐イレブン・ジャパンの古屋一樹社長が登壇し、『セブン‐イレブンとフランチャイズの歩み』というタイトルで講演をするという目玉企画がありました。
その後、加盟店募集の案内を出しているセブンイレブンのブースには、多くの相談者が訪れると誰もが想像していたと思います。
ところが、3月7日の午前中に何度かセブンイレブンのブースを見に行きましたが、6席~7席ある相談コーナーに人はいませんでした。午後になりフランチャイズショー自体の来場者が多くなっても相談者は1人か2人程度で、例年であれば満席になっているセブンイレブンのブースとは大きな違いです。
ただ、これはセブンイレブンの相談ブースだけではなく、ファミリーマートやローソンも同じような状態でした。
2月末に新聞やネットニュース、さらにはテレビのニュースやワイドショーで取り上げられた、大阪府東大阪市のセブンイレブンが営業時間を短縮した問題は相当大きな影響を及ぼしているようです。
この報道を見聞きした来場者の多くは、コンビニ経営の過酷さのみが記憶に残り、フランチャイズを利用した独立開業の選択肢からコンビニエンスストアを外しているのだと思います。
セブンイレブンの強さは「変化への対応」です。
しかし、消費者に対してはできても、加盟店に対して十分な対応ができているとは思えません。それが、今回のような騒動を引き起こしている要因ではないでしょうか。
セブンイレブンの1号店が誕生してから45年、労働力人口の減少や人件費の上昇による経営の難しさから、加盟店が本部に求めるニーズも大きく変化しています。
今後、コンビニ業界がさらに発展していくためにも、セブン‐イレブン・ジャパンが今回の問題をどのように解決していくのか、その「変化への対応」に期待したいと思います。