上司と部下の相性改善に「DiSC」を活用しよう!
「今度の新しい先生はぶっきら棒だけど、細かく丁寧に説明してくれるからいいよね。前の先生は頼りなかったし、聞かないと詳しいことを話してくれなかったから嫌だったんだよ」
ここ数年、母の持病の定期検診に付き添って病院に行く機会が多くなりました。この病院では2~3年に1回の間隔でグループ内の病院間で人事異動があり、母を担当する医師が変わります。母はそのたびに一喜一憂していますが、付き添って説明を聞いているとその気持ちも分かります。
一昨日、日本経済新聞のコラム『こころと健康』に「医師との相性、治療を左右」というタイトルで、相性の良い医師に治療してもらうと治療成績が良くなるという話が書かれていました。確かに、相性の良い医師に診てもらえれば信頼感が生まれ、治療に対してより積極的に取り組もうという気持ちは強くなります。その結果、治る確率も高くなるのでしょう。
また、コラムの最後には、次のような記述がありました。
医師との相性によって治療成績が変わるということから考えても、私たちの脳は非常に複雑だということがわかる。治療場面に限ったことではなく、職場や家庭、学校などどのような場面でも、人間関係が私たちのこころの健康に大きく影響していることが容易に想像できる。
確かにそうですね。
職場で、上司との相性が良ければ部下の脳はポジティブモードに変換し、仕事に対する取り組み意欲は強くなります。しかし、いつもそのような相性の良い上司とばかり仕事ができるわけではありません。
そこで必要になるのが自分自身の行動特性を知り、部下の行動特性に応じてアプローチの仕方を学ぶ『DiSC』という人材育成ツールです。
私もこのツールを活用しながら管理職者の部下育成力アップ研修をしています。
今後は「医師との相性が治療成績を左右する」ということを念頭に置きながら、部下の特性に適応することの大切さを伝えていきたいと思います。