新入社員が求める「受容型の上司」とは、どんな上司?
コロナ過の中、今年の新入社員の多くはいきなり自宅待機。ビデオワークによる新入社員研修などを自宅で受講しなければいけませんでした。
新入社員の多くはイメージしていた社会人生活のスタートと、現在の状況とのギャップに大きな不安を抱えたことでしょう。
このような想いを強くしたのは、リクルートマネジメントソリューションズがまとめた「2020年の新入社員調査レポート」を見たからです。
当レポートによると、新入社員が仕事をする上で重要視することの1位は「成長」(32.4%)、2位は「貢献」(30.0%)。それも、3位の「やりがい」(18.6%)を大きく上回っています。このような価値観を持っている新入社員にとって自宅待機&学習は辛いものがあったのではないでしょうか。
また、調査レポートの中で、私が関心を持ったのは「あなたが上司に期待することは何ですか?」の回答です。
1位=「相手の意見や考えに耳を傾けること」
2位=「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」
3位=「好き嫌いで判断をしないこと」
4位=「よいこと、よい仕事を褒めること」
5位=「職場の人間関係に気を配ること」
これらの上位5項目は「5年前」「10年前」と比べ2%~15%大きくポイントを上げています。
この回答から部下を引っ張っていく従来型の上司ではなく、一人ひとりの意見・考えや仕事に対する価値観の違いを受けとめながら部下を育て、チーム作りをしていく「受容型」の上司が求められていることがわかります。
従来型の上司から指導を受けてきた管理職者が、いまの新入社員が求める上司像に違和感を覚えるのは当然だと思います。
しかし、店や商品に対する客のニーズが多様化している点に現場が変化対応しているのと同じように、これからの管理職者には若手世代の価値観の変化を理解し、それらに適応した人間関係と職場作りが求められる時代なのです。