« 『フランチャイズ本部構築ガイドブック』の新版が発売されました! | トップページ | 『サミット総選挙2022』のチラシが面白い! »

2022-06-04

「心理的安全性」と「コミュニケーション環境を整える」との関係性

私が実施しているコーチング研修では、プログラムの冒頭で「コミュニケーション環境を整える」ことの大切さを話しています。


「コミュニケーション環境を整える」とは、相手の話を聞いて受けとめたり、日頃の言動をほめたり認めたりすることで、相手が安心して会話ができる信頼関係を作ることを意味しています。また、研修参加者がより理解しやすいように、次のようなイラストを使いながら説明しています。

Photo_20220604140701 いま、あなたと部下が目的地に車で向かっているとします。しかし、目的地に向かう道路は舗装されていないデコボコ道です。こんな道を目的地に向かい、スピードを出して進んだらどうなるでしょう。車はガタガタと大きな音を立てて揺れ、部下と打ち合わせをしようと思っても、お互いの言葉は騒音にかき消され、うまく伝わらないでしょう。

こんな状態が続けば、お互いにイライラしてストレスがたまります。また、そのような道を走っていてはスピードを出せず、なかなか目的地に到達することもできません。つまり、お互いがんばっている割には目標達成や課題解決が進まないということです。

Photo_20220604140801 では、このデコボコ道が舗装道路だったらどうでしょう。車の振動は少なく、会話もスムーズに進み、スピードも出せるため目的地に早く到達できるはずです。つまり、「コミュニケーション環境を整える」ということは、「デコボコ道を舗装する」ことと同じなのです。

最近、人材育成やより良い職場環境づくりへの取り組みのひとつとして、『心理的安全性』というキーワードを見かけることが多くなりました。

『心理的安全性』とは、「組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言できる状態」とされています。私が提唱している「コミュニケーション環境を整える」とは、まさに心理的安全性がある状態と同じではないかと思います。

今後はコーチング研修の中で、心理的安全性のある職場を作るためにも、「聞く」「ほめ・認める」ことや「問いかける」ことがいかに大切かを伝え、より良い職場環境づくりと組織の生産性向上に貢献していきたいと思います。

« 『フランチャイズ本部構築ガイドブック』の新版が発売されました! | トップページ | 『サミット総選挙2022』のチラシが面白い! »